ダイラタンシーはテストに出ます

参謀とかブレインとか言われる人が好きな人がだらだらしゃべっています。

LIVEを褒めたい

こんにちは、佐藤です。熱い戦いを見せた日本シリーズも終わり、五大ドームは様々なアーティストのコンサート会場に様変わりし始めました。そうです。もう年末なのです。そんなジャニヲタが西へ東へ移動する年末のお楽しみである「にゅすほめ」。しがないNEWS坦ですがこれは参加しないわけにはいきません。頑張るぞっ!!

 

 

 

NEWSのアルバムの名盤といえば何を思い出すでしょう。今年盛り上がりに盛り上がった「QUARTETTO」、楽曲だけではなく特典映像にもワクワクした「white」。人によって思い浮かぶものは違うでしょう。そんな中、私は2010年に発売された「LIVE」を名盤として推してやみません。

 

 

4人になってからファンになった人の中には「LIVE」を

 

「6人時代の作品だから…」「今の彼らとは声が違うから…」

 

と敬遠される方もいるでしょう。けれどそんな方に伝えたい。

 

\「LIVEは良いぞ!!」/

 

と。この「LIVE」、楽曲のクオリティは勿論のこと、パッケージや特典映像も本当に素晴らしいものです。どれをとってもワクワクドキドキするそんな素晴らしいアルバムがこの「LIVE」!!それぐらい好きで素晴らしいアルバムなので是非ともこの機会に褒めたいのです。

そしてもう1つの理由としてザ少年倶楽部プレミアムの影響があります。彼らが司会としてこの番組に関わるようになり、毎回様々なテーマに合わせて楽曲を披露するようになりました。そして先月、その中の1曲にLIVEに収録されている「D.T.F」が歌われると決まった時、TLの半分くらいが「……何の曲?」ってなった時ちょっと寂しかったのです。だから聴いてくれ!!LIVEを!!楽しんでくれ!!LIVEを!!素晴らしさは保証するよ!?でもどう保証してい良いかわからないから「にゅすほめ」でひたすら愛を語ることで保証させてください!!

 

ということで「LIVE」を全力で褒め、語りたいと思います。全力で皆様の地雷を踏み抜いている可能性があります。それでも精一杯書かせていただきました。もし、読んでいただければ幸いです。

 

 

 

楽曲が素晴らしい

 NEWSさんのアルバムはどの曲もハズレがない素晴らしいアルバムですが特にこの「LIVE」は本当にハズレがない。どれも彼らの魅力を120%引き出しているものばかりなのです。これらの曲のどこが素晴らしいのか、褒めて語っていきたいと思います。

 

恋のABO

イントロが流れるだけで誰もがワクワクするこの楽曲。いつもは日本テレビアナウンス部所属な小山さんがここぞとばかりに「けーちゃん」としてキメるイントロ。この時の小山さんのチャラさを全面に押し出しているのが本当に良いのです。本人は黒歴史のように言っていますがそんなことはありません。この小山さんにどれだけ心惹かれたことか。そんな感情を一気に感じさせるのが最初の「YOU達、何型?」なのです。

そして加藤さん、錦戸さんのザラついた歌声がこの曲の黒さを際立たせます。ちょっとがなり気味な2人の声が本当によく似合うのです。最後にあるこの2人+増田さんによる「恋をしようよ」の部分に心を持っていかれた女子は数知れず。そしてそれとは対照的な手越さんの上ハモ。野心をメラメラと感じさせるソロの部分がまた良い。最後のフェイクの効果的具合は本当に素晴らしいなぁと思います。増田さんの舌感を感じる歌い方は甘さもありつつ、我々を手玉に取っているかのように聴こえます。まさに羊の皮を被った狼。強い。非常に強い。また、山下さんの全体を馴染ませる歌声の素晴らしさ。大人な余裕を感じさせます。そして声が甘い!加藤さん、錦戸さんがこの曲の黒を作り上げているのならば山下さんはこの曲に香水を振りかけているのはないでしょうか。それぐらい甘くて大人で美しいと思います。

そして「来いよ!来いよ!恋の!ABO!」という歌詞は本当に素敵だなぁと感じます。一見女の子を誑かしているようにみえて、まだ女の子を誘っている段階なのが良い。まだワンナイトじゃないのです。一生懸命血液型の話をしながら「恋をしようよ!」「こっちは恋に落ちたんだよ!」「だからステージに来て!僕と恋愛して!」という切実さ、必死さが若くて良いなぁと。それぞれの血液型を「テレ屋な弁護士」「まるでジキル・ハイド」と例えているところも賢さが垣間見えていて素敵です。

意外と誠実で真っ直ぐ、それでいて健気な「恋のABO」くんがとても素敵です。そんな「恋のABO」がトップバッター。テンションは最初から最高潮まで持っていかれます。

 

 

LIVE

イントロがかかると同時に脳内で勝手に再生される小山さんの「LIVEだー!」。本当に小山さん×イントロの可能性は限界を知りません。そしてロマンティックならぬワクワクが止まらない。

そしてそのワクワクを恋に落ちた感情に変換させるあたり流石NEWSさん!流石GReeeeNさん!流石CHOKKAKUさん!「してやられた!」という心地良い裏切り感を感じます。

基本的に「1度で良いのでデートしてくれませんか!?」「もし良かったら、お付き合いとか……。あ、いやとりあえず、とりあえずデートしてください!」みたいな楽曲が多いこの「LIVE」というアルバム。顔面偏差値70オーバーなのに自分に自信が無くて、心配性な男の子を歌う彼らは物凄いアンバランスでギャップのかたまりです。

アルバムと同じ「LIVE」という曲名ですがこのLIVEは「生(なま)」ではなくて「生(せい)」の方を指しています。「恋しちゃった!ヤバい、あの子好きだ!生きてる!俺生きてる!」みたいな。こう真っ直ぐでわかりやすい彼に対してそんなところで生を実感するのね……と呆れてしまいながらもちょっぴり羨ましさも感じます。

そして小山さんの「チャンスの神様、1度きりですか」というところがこの曲の愛おしさを詰め込んだフレーズだなぁと思います。それぐらいこの恋を大事にしている。出かけて2分であった人なのに。そして「恋せよ乙女よ Harry up!」が誰かの応援の言葉ではなくて自分を好きになって欲しいからへの言葉というところが純粋で上手いなぁと思います。「俺生きてる!」感が満載なLIVEという曲なのですが、要所要所に知性が感じられ、とても頭の良い曲だなぁと思います。

 

 

生まれし君へ

「生」繋がりでの「生まれし君へ」。高鳴っていたテンションを落ち着けさせる一曲です。そして曲も歌詞も物凄く綺麗。

特に歌詞は眺めているだけで溜め息をつきたくなるほどの美しさです。その美しさは宗教画のような美しさ。神聖で惹き込まれていく美しさなのです。ここで驚きなのはこの曲が同じ歌詞を4回も歌う点。しかもそれが全体の7割以上を占めるのに全く嫌にならない。むしろクセになるのです。それでいて他の歌詞も際立つ。双方で相手の良さを引き出しています。これを曲として聴くとまたメロディとの美しさと相俟って素晴らしいものとなる。本能と理性、どちらもが「この曲は凄い……」と感じるのです。それぐらい素晴らしい。

そしてこの曲のコンサートで驚いた点は「踊るんだ!!」ということです。皆が内側で丸くなって踊ることに衝撃を受けた人も少なくないはず。そしてそれがまた美しい。開いて閉じて回って戻って。ずっと円になって踊っているだけなのに物凄く美しいのです。

また、錦戸さんのイントロからの増田さんの流れが非常に美しい。また2番の山下さん、手越さんのサビからの小山さんと増田さん、錦戸さんと加藤さんのユニゾンの流れの美しさ。流れるようなバトンの受け渡しが行われる歌割りは感動を覚えます。美しい歌詞を美しい歌声で表現する。そんなこの曲は気高い美しさのかたまりのようなものなのです。

 

 

supernatural

「白」繋がりでの一曲。また、この曲も宗教画のような美しさがあります。その美しさが最も感じられるのはサビの部分です。全てを受け入れていこうという内容をとても美しい言葉で描き、それをこれも美しいまさに「超自然」。そしてそのサビとは対称的な現実味溢れたAメロ。そちらはそちらで我々の生活ではごく自然的なものです。

ファンタジーとリアリティ。そんな二つの相反する「超自然」を描き、受け入れているこの曲の姿勢はまさに「超自然」。エモさをお家芸とするNEWSさんですがこの曲ほどそのエモさを出しているものはないでしょう。そしてそのエモさにピッタリ合う曲の素晴らしさ。「supernatural」の詰め込み具合といい、歌とメロディの掛け合いといい、可愛らしさと大人っぽさを持つ曲なのです。

そして増田さんの歌声とのマッチ具合が素晴らしい。最後のソロでのサビは何度聴いてもたまりません。この曲の持つ透明感と増田さんの歌声の透明感がリンクするからでしょう。その増田さんの歌声は天使。穢れなき天使です。

本当にこの曲が好きで別に記事も書いているので詳しくはこちらをどうぞ。http://saltanddilatancy.hatenablog.com/entry/2016/01/16/195436

 

 

秋の空

恋人に振られた切なさを秋空の哀愁とリンクさせているこの曲。この曲を聴くと胸の柔らかい部分をギュッと握られているような気分になります。具体的な言葉は少ないのに相手のことを物凄く愛していた、また今でも愛おしく思っているのがわかるような曲です。

この今でも愛おしく思っているのがわかる曲って本当に素晴らしいなと思っていて。振られただけじゃなくてその先を伝える。この感情の神聖さ、非現実さが美しくもあり、NEWSさんにとても似合うなぁと思っています。

それを感じさせるのが時間軸によって用いられているフレーズの違いです。相手と一緒にいる時の情景には「雨」や「海」などの水に関わるフレーズが多く使われており、純粋や透明なイメージを抱きます。それに対して振られた後のフレーズは「澄み渡る」の言葉のから分かる通り、水ではなく「空気」や「風」。同じように透明感を感じさせる両者ですが根本は全く違います。その違いが最も感じられるのが最後の部分。振られた時には「泣きながら 泣きながら 見上げた雨の空」であったのが歌っている現在の時間軸では「泣かないで 泣かないで 澄み渡る青い空」。当時は自分のことだけにスポットが当てられていたのが今では相手にスポットが当たっている。それがこの「水」と「風」のイメージによって相対化し、両者の透明感によって統一感を出している。相反する2つの印象を上手く歌っている彼らは本当に素晴らしいなと思います。

そしてこの切なさをメインに持っていきながら優しさと愛で包まれているのがわかるところが素晴らしい。恋愛感情だけではなく親愛だったり慈愛を感じさせるところが素敵で好きです。そして「NEWSさんって振られてしまうな曲多いよな……」と思いますが仕方がない。だって傷付いた彼ら無茶苦茶カッコいいもの。歌っている彼らの美しさ、彼らの歌声の素晴らしさ。これが「振られる」という行為によってさらに輝くのです。本当に美しい……。

 

 

2人/130000000の奇跡

タイトルのインパクト、そして愛らしさが印象的なこの曲。確率の問題でも早々出てこない数です。何回サイコロを振り、何回カードをめくればいいのでしょう。

そしてギターと電子音、エコーが絶妙に混ざりあっているような楽曲の心の持っていかれ具合は言うまでもありません。最初の増田さんの声の可愛いらしさ、加藤さんの1度は皆悶えるであろう「モノクロに見えんだ」、山下さんのクセになる「神様の悪戯なの」。山下さんの「悪戯なの」のリズムの取り方が物凄く好きで擦り切れるほど聴きました。1:02辺りからなので是非是非聴いて欲しいところです。このように各々の良さがこの曲に合わせて出ているような気がします。可愛くて幸せで愛に埋もれているような。そんな気持ちにさせてくれる。そんな1番では「2人/130000000の奇跡」であった2人が2番では「2人/130000000の悲劇」となる。なんて切ない。

そしてこの曲の主人公の未練は残ったままです。この描写が素晴らしい。1番であらわれていた歌詞の可愛らしさを切なさに置き換えていく。特にサビの彼女の「『会いたくない』」と主人公の「逢いたいよ」。字面だけでもグッとくるものがありますが意味的な部分でも素敵です。自発的な「会う」と運命的な「逢う」。それぞれの相手への思いが表現されています。

そしてそんな歌詞と彼らの切ない歌声との相性の良さ。手越さん、錦戸さん、小山さんのソロの流れの切なさはまるで雨の中寒さに震える仔犬のよう。胸の柔らかいところをぎゅっと掴みます。特によくネコ科のようだと言われる小山さんの仔犬っぷりは素晴らしいです。ギャップ。これぞギャップ。そこからの全員でのサビが本当に良い。それまでにAメロからCメロでそれぞれメンバーが重ねてきたものを一気に盛り立てます。この盛り上がり具合のワクワク感はもちろんのことそこにある隠しきれない切なさ。それがこの曲にピッタリで。本当に彼らは上手いなぁ、素敵だなぁと思います。

 

 

Dancin' in the Secret

その名の通り踊る!踊る!緑のレーザーがバンバン飛び交う中、黒でまとめられた衣装でガシガシ踊るNEWSさんのカッコよさと言ったらもう!!垂涎モノです。NEWSさんの持つ「王道のカッコよさ」を全面に持ってきたようなこの曲。パンパンリズム良く変わっていく歌割りにリズム感の良い完成されきっている曲。そしてNEWSさんお得意のワンナイトラブな歌詞!!ただでさえ素晴らしいこの曲は落ち着いた曲が多い「LIVE」に収録されていくことで存在感と輝きを増します。さっきまでナヨナヨしていたり、振られてしまった彼らとは同一人物とは思えない圧倒的勝ち組感。それぞれの魅力的過ぎるソロに、暴力的な程に心惹かれるユニゾン。たまらないわけがありません。

そして彼らの歌声の後ろで聴こえる女性コーラスがまたカッコいい。この女性コーラスの加工の感じが妖艶で素晴らしいのです。何故機械で加工されたことで妖艶になるのでしょう。わからない。何故そうなるかはわからないけれどこれがカッコいいことはわかる。わかるぞ!!そんなIQの低い感想を抱いてしまうほどこの加工がこの曲にぴったりなのです。そしてその加工された女性の声と山下さんの声の似合い具合が凄く良いのです。特に出だしのリンクっぷりが素晴らしい。同じ人が歌っているんじゃないか?と思ってしまうほどのリンク具合なのです。そこから手越さん加藤さんと続くのですが、比較的女性的な声の山下さん手越さんからの男性的な加藤さんの声の破壊力が凄い。お2人が丁寧に作ってきた妖しさを加藤さんが一気にサビまで持っていくのです。そこからのサビの流れ。ここが本当にグッと来ます。

勿論、彼らの声も要所要所で加工されているのですがそのさじ加減も素晴らしい。特に錦戸さんの特徴的な声との相性が良い。ユニゾンでも錦戸さんの声が強調されていることでこの曲との親和性を強め、雄々しさを出しているように思えます。そんな彼らの声がノンストップで我々をリードしながらも気持ちいいタイミングで緩急をかけていくのです。まさにカッコよさのジェットコースターやぁ!!(cv:彦摩呂)夜の街で余裕たっぷりに遊んでいる姿が思い浮かばれます。

また、声が非常に艶っぽい。特に増田さんと小山さん。一般的なイメージでは性とは対極にあるような2人の妖艶さ艶めかしさ。この2人のギャップを非常に感じさせるのがこのDancin' in the Secretなのです。それが電子音の波のようなこの曲と非常にマッチしているのが本当に素晴らしい。そして最後の大サビの手越さんの強さ。こちらは曲と真逆の生の歌声の強さがあり、非常に対称的でありそれが相乗効果を生み出しています。この生々しさが本当に清々しく逆に性的な美しさを生み出しているのです。こんなカッコいい曲を歌う彼らがカッコよくないわけがない。そう感じる曲です。

 

 

ワンダーランド

ワンダーランドって実は物凄いわかりやすい応援歌で。ざっくり言うと「どんな大変なことでも諦めないでやっていこうよ」という感じ。そんな王道過ぎる歌詞なのに曲がビックリするぐらいカッコよくてスタイリッシュなのです。だから応援されているという気持ちよりも彼らの背中をみて自分達が自発的に前を向くような気分になる。だからこんなに応援されているはずなのになんで自分から前向きになったような気分になれるの?何故?何故!?となるのです。でもそれはそれで良いことなのかもしれないなぁと。少年と言われてきた頃から応援歌を歌い続けてきた彼らが全員社会人となった最初のアルバムであるこの「LIVE」だからこその応援の仕方なのだと思います。真っ直ぐなのにそれをそのまま伝えるのではなく、NEWSらしさで包んで伝えるところが大人の余裕というものを持つことによってできたのじゃないかなぁと。

そして「Dancin'n in the secret」「さくらガール」という全く別の方向の大人らしさ、余裕さ、落ち着きを持つこの2つの曲にこの「ワンダーランド」がいることでさらにこの曲が大人っぽくみえ、少しわかりにくかった「応援歌らしさ」を対比的にみせているように思えます。

また、対比といえばこの曲での掛け合い。増田さん加藤さんのソロに対してメンバーのユニゾンで応えていくところが物凄くカッコよくてとても贅沢なのです。2人の個の力を感じながらユニゾンの素晴らしさを実感できるのが素敵。少年から青年になることで手に入れた現実と共にファンタジーのかたまりのような「ワンダーランド」を目指すという構図を感じさせるこの曲は王子でありながら現代っ子味溢れる彼らによく似合っているなぁと思います。

 

さくらガール

昨年はこの曲についての「にゅすほめ」をしました。

 http://saltanddilatancy.hatenablog.com/entry/2015/12/25/035205

それでも足りないくらいこの曲は素晴らしい。何度聴いても心を大きく揺さぶられます。それはさくらガールが名曲なだけじゃなくてさくらガールの世界が彼ら自身にリンクするからなのかもしれません。切ないこともかなしいこともあったけれどそれでも前を向いていく。そういう儚いけれど揺るがない何かを感じられるのがこのさくらガールなのだと思います。桜吹雪の中で柔らかく凛と立ち、時々あふれんばかりのダブルピースをする彼らは我々の愛してやまない彼らです。

 

 

BE FUNKY!

加藤さん主演ドラマ「トラブルマン」の主題歌であったこの曲。この曲の盛り上がり具合は尋常ではありません。

1番での「『やめたら 絶対楽だぜ』 悪魔が」の部分を増田さんが「『まだ本気じゃないでしょ』 天使が」の部分を錦戸さんが歌うというこの歌割りは何度聴いても素晴らしいです。これを考えた人に厚めのハムをあげたい。そして2番の「悪魔が 呟いてたって 天使が 何言ってたって 絶対 信じる道を貫くよ」に繋がるところがまた良い。物凄く良い。歌割りが一定じゃないところがこの曲の良いところであると思っています。「ここは山下さんに歌って欲しい!!」「ここは絶対手越さん!!」というポイントポイントに焦点が当てられていてるのがこの曲に非常に合っている。そして最終的にバランスが取れている楽曲であるのが物凄いミラクルだし素晴らしいなと思います。

また、「案ずるよりも 産むが易しだ」「後悔先に立たずなれど 逆境転じて福となせ」などのことわざや四字熟語を散りばめているワクワク加減。現代人の悩みを歌う部分が多い中、これらの語彙がこの曲をキラキラと生かしていきます。この語彙の幅によって人生に悩んでいるのにどこかゲーム感覚で楽しんでいるように感じられる余裕が見え隠れするのが良い。ただただ打ちのめされているだけではなくその状況を楽しむ明るい屈折加減。それはどこか加藤さんを思い出させます。だって加藤さん主演ドラマの主題歌だもの!!加藤さんとリンクさせてしまうよね(しがない加藤担の叫び)!!そしてやはりグッと来るのが「Night and Day 悩んで ないでススメヨ」の部分。歌詞の凝り具合、ふざけ具合、本当にバランスのとれた素晴らしい歌詞だと思います。これをNEWSさんがユニゾンで歌う強さ。これ以上の応援ゼリフはあるでしょうか。いや、ありません。

リアルな悩みを抱えながら不敵に笑い全力で突っ走って行く姿は死ぬ程カッコいいです。

 

 

D.T.F

先月のザ少年倶楽部プレミアムの「premiumshow」で披露され、改めてこの曲を知った、思い出した方も多いこの曲。そうです。D.T.FはこのLIVEに収録されているのです。

NEWSさんの曲のイントロはどれも聴く我々をワクワクさせますが、この曲も例外ではありません。ど頭のアホっぽそうな音からのコーラスによる「D.T.F」の繰り返しに思わず同じように手を鳴らしたくなるクラップ。まさに盛り上がるイントロのお手本のような曲です。このイントロ凄いところは聴くだけで「うっわ、やっば。やっば。」と語彙力とIQを奪ってしまう攻撃力の高さにあると思います。素晴らしいとしか言いようがありません。特に最初のシャウティングチキンの鳴き声のようなあのアホっぽい音!!最高にこの曲の題名「D.T.F」に相応しいものだと思います。

そして何よりお伝えしたいのはこの曲の題名と彼らの似合い具合です。高学歴、天才の集まる彼らからの「Do to fool(バカになれ!!)」こんなにたまらないことはあるでしょうか、いやありません。こんなこと頭が良い人達だから言えるセリフであって。それがこんなにもカッコよく相応しく言える彼らはなんて素晴らしいのでしょうか。物凄く考えていたり頭を回転させる人達が何も考えないで自由に生きることってある意味物凄く難しいことだと思うのですが、それをこんなにもライトにポップに伝えている。それはインテリジェンスとワンナイトという対極にある要素を持つNEWSさんだからできる芸当だと思います。そして「オレといれば アツい夜に早変わり 不思議!」「Hey! ちょっと よそ見すんなよ オレだけを見ていてよ」と言う自分と一緒ならこんなメリットがあるよ!!自分に夢中になってよ!!というワンコのような一生懸命が伝わるこれらのセリフがあるのもまた良い。「バカになろうよ」というメッセージに下心があるのが真っ直ぐな男の子らしさを強く感じさせていて素敵だと思うのです。そして下心があるけど描かれているのは「盛り上がるぞ!!」「今日は楽しむぞ!!」というメッセージのみ。こんなにクラブ感パーティ感があるのに全くいやらしい言葉がないのです。その健全性がまた良いなぁNEWSさんらしいなぁと思います。

そして、ABメロの山下さん、増田さんの透明感に紛れている色気を感じる歌声が本当に良い。特に山下さんの「不思議!」、増田さんの「最高の一夜さ」の部分。一気に色気を放出しているのが本当に良い。また、錦戸さんと加藤さん、手越さんと小山さんいう声質の似ているペアで歌わせていることによってそれぞれのキャラクター、違いを出している点もとても素晴らしい。別方向から説得され、サビに駆け上がる感じが本当にたまらないのです。そこからのサビのただただ楽しむことに専念するような真っ直ぐでシンプルなメッセージにたどり着くこの流れが素晴らしく、非常にワクワクします。本当に素晴らしい。

 

 

内容の無い手紙

NEWSさんの深く重い愛が詰まったこの曲。これ程までに愛が深く感じられる曲はなかなかないと思います。

「手紙を書く」という行為によってここまで相手への愛情を伝えることができるのか……と言語の奥深さを感じさせるこの曲。そして手紙を書く行為がすぐに相手への愛情となる真っ直ぐさ具合。「けど思いを綴るって難しいな 書こうとして改めて愛しさを知った」という部分はまさに相手へのベタ惚れを感じさせるところです。また「ペンのインクが無くなるまでは書き続けよう」という部分も愛情に溢れています。ボールペンのインクがなくなるまでって相当な量ですよね。凄い。そしてそれだけ書いた手紙のことを「内容の無い手紙」と言い切ってしまうところがまた凄い。それはまさに無償の愛。多分、「相手への愛情を綴る」という行為が重要なのであってその結果である手紙はそこまで大切ではない。だから「内容の無い手紙」なのかもしれません。凄い、凄過ぎる。

そしてそこまでの重過ぎると言っても過言ではないこの歌詞を暖かい愛として感じさせるNEWSさんの表現力の素晴らしさ。全体的に声が暖かく柔らかいのです。語尾を最後まで歌いきっているのでキチッと文章が完成されているようになっているのが大きな要因だと思っているのですがどうでしょう。むむ。

また、歌割りも素晴らしい。それぞれのソロでの部分では手紙を書くことについて歌い、ユニゾンであるサビではその手紙の意味よりも相手を愛していることの重要性を歌っている。この歌う内容がユニゾンとソロで綺麗に別れているのが素晴らしい。唯一の例外であるのが最初のソロの「No letter contents」です。個人が歌う際にはにはエコーがかかっていたり、重ねるように歌っていたりしている。そしてそれが最終的にユニゾンとしてまとまるところだけでも胸アツなのですがこれが最後には全員で歌い続けるのが感動。惚れる。本当にソロとユニゾンの使い分けに惚れる。

また、サビの「好きだって」の「き」で⤴とグイッと上がる部分が揃っているところもたまりません。この部分があることで相手への愛情が昂っているのが本当によくわかる。

愛を詰めて詰めて詰めきれないほど詰めた曲。それがこの「内容の無い手紙」です。

 

 

エンドレス・サマー

名曲中の名曲。2012年に発売された「NEWS BEST」にあるファン投票での上位曲が収録された「FAN SELECTION BEST」でも堂々の1位を飾りました。

青くって苦々しくてでも捨て切れないそんな感情を歌っているこの曲は誰しもがある瞬間を懐かしみ、切なく愛おしく思わせます。ありふれたアイドルではないグループが、ありふれた人生を送っていない彼らが、歌う「ありふれた大人になっても」という言葉の説得力。それだけで涙が零れ落ちてしまいそうなのです。まだまだ彼らは若くて未来が輝いているはずなのにそれでもこの言葉がしっくり来てしまって、若かりし頃の眩しさ儚さを羨ましく懐かしく思ってしまう。そのことがどれだけ嬉しくて哀しいことか。色々な感情を一気に思い起こさせるこの曲の力は絶大です。

そしてこの曲は過去も現在も未来もどの時代も歌いきっている。まさにエンドレス。それだけ大きく強い曲なのにどこか脆さ、危うさを感じるのは何故でしょう。それは歌う彼らがまだまだ大きくなるから未完成だからだと思います。きっとこの曲は歌う一瞬一瞬がどれもがこの曲に彼らが最高に相応しい瞬間であり続ける曲なのかもしれません。

過去を慈しみ、未来への希望を持ち、今を愛す。そんなこの曲が彼らの曲であって嬉しい。そう聴く度に思います。

 

 

Share

作詞作曲NEWS。それだけでこの曲は彼らにとってとても大きな存在であるのがわかります。題名の由来は加藤さんの作詞した「共有しているオト・カゼ・ヒカリ」。そこの「共有」からとって「share」となりましたがそこまでが長かった。題名を決めきれず延々と悩む加藤さんをみて私は「彼を自担にしてよかった」と心底思いました。彼がこの曲を大切にしていている。だから悩む。その姿をみてなんだかそれだけで胸いっぱいになってしまったのです。

それぞれが自身で作詞した部分を歌うのですが全員歌詞が多過ぎて歌うのが無茶苦茶大変。それほどまでにこの曲に込められた思いだったり願いだったりがとても大きくて。彼らが「NEWS」というものを彼らなりにとても愛しているのだなと感じるのです。そんなギュウギュウに詰めこまれた歌詞に思い切り感情を込めて歌っている彼らをみる度に何とも言えない感情が生まれます。その気持ちを一気に思い起こさせるのが最初の小山さんの部分。本当に小山さんとイントロの親和性は素晴らしいものだなぁと思うのですが、この曲でもその魅力は発揮されています。早口言葉のような様々の愛の羅列をハッキリと聴こえる発音の良さを生かし、滑らかに歌い上げます。この部分をつまづくことなく歌える小山さんの滑舌の良さ、肺活量の素晴らしさに感動を覚えます。そして最後の「なれんだよ」。この少し崩れた口語調が親近感を抱かせ、愛おしさがグッと生まれるのです。この最後の愛情表現が本当に小山さんらしくて素敵なのです。

このようにどの歌詞も彼ららしさが出ていて物凄く愛おしい。言葉のチョイスは勿論、伝える相手、言葉の語尾、韻の踏み方。特に増田さん。「バレバレ」「ヤレヤレ」この2つの語彙が出てくるところも勿論ですがそれを歌う増田さんが本当に「まっすー」らしくてとても好きです。そしてその後ろに隠されている「増田貴久」があるのが本当に増田さんらしくて。凄い素敵なのです。

どれもこれも「っぽくて」なんだか笑えてしまってでもそれだけ彼らが彼らとしてそれぞれがあるんだなと感じます。そんなことを思うのが錦戸さんの「無理に一つにならずに 混ざりあえない日はそのままでいい 一人一人が持つ色だから 鮮やかなマーブル描けばいい」の部分。この歌詞は本当に秀逸だなと思っていて。NEWSとして関ジャニ∞として色々なものをみてきた錦戸さんだから言えることだと思うのです。統一感だけが全てじゃなくて違うことで何かが生まれる、それはそれで物凄い良いことなんだと改めて気付かされる、そんな歌詞なのです。それをこんなにも美しい言葉で表しているところが物凄く好きです。

また、山下さんの「例え離れてたって心は 一つに繋がってるよ いるよそばにI promise you」はどこか未来の出来事を予想しているような歌詞ですが、それでも愛し続けていることがわかる歌詞です。物凄くカッコよくて物凄くニクい。それが物凄く人間らしくアイドルらしくて素敵だと思います。

それぞれのメンバーの息つくまもないソロとは対称的に最後の手越さんののびのびとした部分(それでも詰め込んでる感は否めませんが)。それがあることによってこの曲の世界が一気に広がります。また、手越さんの「僕」という一人称。なんだかくすぐったい気持ちもしますがそれがまた良い。

そしてこれをコンサートでのパフォーマンスも素晴らしい。2012年に行われた「美しい恋にするよ」のshareも印象深いですが、2010年の「LIVE!LIVE!LIVE!」のパフォーマンスも素晴らしいものなのです。サビでのそれぞれのメンバーカラーによって照られし出された彼らの影。あれほど照明の素晴らしさを感じた曲はありません。

 

Forever(Unplugged Ver.)

前作「color」で収録されたForeverを再収録したこの曲がこのアルバムの最後を飾ります。 

そしてこの再収録の方法が非常にニクい。Unpluggedなのです。つまり、アンプを通した音ではなく生演奏、アコースティックバージョンということ。前作のForeverのインストがかなり電子音感が強かったのでその違いがとても明白であり、また前作からの彼らの歌唱力の成長具合を感じ取ることができます。特に手越さん。ただでさえ、無茶苦茶歌が上手いのにメキメキと上達しているのが感じられるのです。イントロから手越さんの美声に引き込まれていきます。そしてユニゾンの部分も調整されていないのでいつものユニゾンは違い、新鮮に感じますが声の「束感」を感じられてとても良い。

また、増田さんの大サビに持っていく部分の美しさ。「迷わずに誓えるから」の「えるから」に全てを持っていかれるのです。そこからの一気に揃うユニゾンが素晴らしく、最後の最後で彼らだけの「You're my precious baby」と言うところの気持ち良さはたまらないものがあります。この気持ち良さはUnpluggedであることで更に強くなっているようになっています。生演奏でやることでの価値を曲中にも感じさせながら最後でまた再認識させるところがとても良い。

また、この曲は永遠に貴女を愛し、幸せにすることを約束するというメッセージを感じ取ることが出来ます。そしてその相手への愛情が本当に素晴らしい。加藤さんの「どうかいつも元気で 笑っていて欲しい」という部分がとても切なく慈愛に満ちていて素敵なのです。一方、小山さんの「君のいない未来は なんの意味もないから」と言う部分が相手への真っ直ぐな愛情、大切にしているということがわかるのがとても良く、加藤さんとの対比になっているように思えます。このシンメ感がたまらない。そしてこのある意味プロポーズのようなこの曲は永遠という生死という有限のものと真逆なタイトルを持つことでその愛を強くさせ、生死の存在を微かに残しているのが秀逸だと思います。

最後にコンサートとしての「LIVE」生きることとしての「LIVE」、両方を感じさせるこの曲がアルバムとしての「LIVE」の幕を降ろすのです。

 

 

 

特典映像が素晴らしい

 

初回限定盤にのみついている特典映像「UnpluggedLIVE」。今回のアルバムの中から春夏秋冬をテーマに選ばれた曲を生演奏で披露しています。ざっくり言うと少年倶楽部プレミアムのpremium showを円盤にした感じ。

演奏も生演奏でテンポや雰囲気が違うのは勿論ですがここでお伝えしたいのはメンバーの声です。CD音源とは異なる声のバランス、震え。強弱の付け方に歌い方の癖。完璧なものではないかもしれないけれどその歌声はとても心に響くものなのです。

個人的には皆さんがイヤモニを付けているのにもグッと来ます*1。皆さんの本気具合、プロ意識の高さを感じます。そして増田さんが最初から早々にイヤモニを外しているところも増田さんらしくてとても好きです。そしてコヤシゲのお2人のイヤモニに感じる時代の流れ。ちょっぴり切なくなるけれど素敵なものは素敵です。イヤホンとピアスの組み合わせはいつ見ても素晴らしい。因みに錦戸さんが付けている黄色に音符が描かれているイヤモニは今でも現役のはず。物持ちめっちゃ良いな、錦戸さん。

またカメラワークの素晴らしさ。ボカシやクレーンありとあらゆる技術を駆使し、それぞれの表情は勿論、口元や脚までもをバランス良く映しています。その中でもグッと来るのが増田さんの手元。指を鳴らすことでリズムをとるその手の美しさは言葉に出来ない程です。また、マイクを握り締めて歌うメンバーも多いので手フェチの方には堪らない映像となっております。個人的に小山さんのスポーツタイプ的な腕時計がツボです。every.が始まったばかりの時期なので黒染めっぽさが感じられる黒髪にその腕時計がまぁ似合う似合う。「こんな小山さん惚れないわけがないじゃない……」と思いながらみております。

そして曲ごとにメンバーの立ち位置が変わったり、ジャケットを脱いだり、立ったり座ったりしていて飽きさせない工夫が満載です。ジャケット姿は勿論、ジャケット姿脱いだ後のシャツ姿も素敵。腕まくりをしているところもたまりません。そしてネクタイやベスト、ストールなのどの小物がキラキラしていたり、手元のアクセがわかるのも良い。あ、増田さんシャツ出ししてる!!山下さん、ベストだったんだ!!とジャケットではわからない細かいところにドキドキできるのがまたお得感があります。

そして照明も曲ごとに変えているところも素晴らしい。どの曲もその季節の空や空気感を感じさせる照明でたまりません。特に「秋の空」での夕焼けの西日の様な眩しくも切ないライティングが一方方向から行われているのが曲にマッチしていて感動ものです。夕焼けに照らされているNEWSさんの美しさは言うまでもありません。 

また、皆が大好きなメイキング映像もしっかり収録されているのです!そのときのNEWSさんの可愛さったるや。私服でぐだぐだしたり、スタッフとの打ち合わせで真剣な表情をみせたり。手越さんの謎の私服や加藤さんのヘアバンド姿は「そりゃあ寒いでしょうよ……」「髪切れ!!って言われるわ……」と当時ギャーギャー言われていたことに納得できるような姿を再確認できます。

そしてキャイキャイやっているNEWSさんの可愛さがもうたまりません。錦戸さんと山下さんのボトムスが似ていることで照れあったり、「SUMMER TIME」の合いの手の部分でふざけてみたり。錦戸さんが音程を確認している時に「合っています」と答える手越さんの後輩っぽさ、歌い間違いで照れる姿は今では中々みられるものではありません。そのワンコっぽさは「可愛い」としか言い様がありません。ロウソクに手を当てて「熱かった……」と言う手越さんはもう小型犬にしかみえません。また、カメラに人見知りする加藤さんとは対象的にカメラに絡んでいく増田さんの天使っぷり。ニコニコしている姿に母性が疼きます。「just do it!」にハマっている山下さんはその発音の良さにワクワクしニコニコと増田さんに囁いて無茶ぶりする姿にみている側も思わずニコニコしてしまいます。それに対する増田さんの返しはリ `▽´ノリの顔文字ピッタリで心を射抜かれてしまいます。小山さん、増田さんとふざけていて思わずロウソクに当たっまいそうな加藤さんの天然ぶりも可愛い。秋の空のピアノ演奏に何度もチャレンジしながら「難しいわ……凄いな!!」とピアニストさんの凄さに心から感動する錦戸さんのピュアさもたまりません。小山さんの最初の私服姿でのスタッフさんの挨拶やカメラに向かっての話し方がとても落ち着いていて「さすが最年長……」と思いながら惚れてしまいます。滅茶苦茶カッコいいんですもの。

 また、最後のエンディングをどうするかでキャイキャイ言いながらエンドロールになるのですがそのエンドロールもまた良い。Foreverの演奏シーンと共にメイキングですらみられなかった笑顔が沢山流れます。良い笑顔とはこのことを言うんだな……という笑顔。

 また、NEWS担さん大好きメニュー画面も素晴らしい。新聞を重ねたようなデザインはそれだけでも「お洒落」と言わざるを得ない美しさ。それに加えそれぞれのフォントが別々であるところにも心惹かれます。そして題名が見出しであるのに対して記事がそれぞれの曲の歌詞であり、日付が発売日の2010年9月15日に統一されている細やかさ。本当に素敵。誠に素晴らしい。

 

 

 

パッケージが素晴らしい

 

白背景に大きな「LIVE」の文字のオブジェ。その上に ちょっとカジュアルめな正装で座っている彼ら。通常盤のジャケットの彼らです。

各々の足の細さ、長さを遺憾なく発揮しているポージングは勿論のこと、全体のバランスの良さに感動を覚えます。ただ座っているだけなのに六人六様の表情・座り方。なのに一目でみるととても統一感に溢れている。それは立つとバラバラな頭の位置が座ることで1列にみえることだったり、白バックに浮く黒系の衣装であることだったりするのですが、なんと言っても彼らが持つ雰囲気が一番の要因でしょう。バラバラだけれど同じ。その危うさであり強さである何かを強く感じるのがこの通常盤のジャケットです。

 

また、ブックレットも素敵です。先程の「LIVE」のオブジェの前に立つ*2彼ら。このオブジェは新聞をモチーフにしたプリントが施されているのでブックレットではジャケットで感じられた「白」よりも新聞の文字による「黒」を感じられます。その黒は闇や暗さを感じさせないとても明るくスタイリッシュな黒。その黒と彼らの相性は抜群で普段の何倍もカッコ良く凛としているように思えます。言うなればみているだけで背筋がピンと伸びて自信に満ち溢れている感じ。強くてスタイリッシュで余裕があって「都会感」に溢れている。それは「アイドル:NEWS」というよりも「NEWS:NEWS」と思わせるような何かを感じます。私はそんな彼らの「都会感」「現代感」が物凄く好きです。

そしてブックレット真ん中見開きの彼らはジャケットと同じようにオブジェに座っているのに談笑していたり緩んだ表情で笑っていたりします。その「若者っぽさ」「青年らしさ」が先程の「都会感」「現代感」とのギャップを生み出していて強く心を惹かれます。そんな通常盤ブックレットはみているだけでワクワクさせ、自信を与えてくれます。

 

 

次に初回限定盤。通常盤とは打って変わって白ベースの衣装に身を包み、差し色としてそれぞれのメンバーカラーを用いています*3。そして自分の上半身が印刷された紙を新聞を読んでいるかのように持つことでまるでそこに彼らがいるようにみせています。そのアイデアに脱帽です。彼らは顔を見せていないのに彼らがまるでそこにいる。このシンプルでチャーミングなアイデアはこのLIVEのパッケージにとても合っているように感じます。

そして通常盤とは対照的にこの初回限定盤では全員が「右脚を組む」という同じポーズをとることで差し色のメンバーカラーで分かりにくくなってしまった統一性を演出しています。そうすることで通常盤と同じように「バラバラだけれど同じ」を表現しているように思えます。また通常盤と初回限定盤二種類の円盤のジャケットの絶妙なズレ、同一性によってこれら2枚のアルバムでも「バラバラだけれど同じ」を感じさせるエモさをつくり出しているのでしょう。

また、ジャケットの裏面ではジャケットと同じポーズをとっているのに持っている紙の写真を変えることで「訝しげに見るメンバーとそれに不服を唱える加藤さん」という構図ができあがります。その写真に流れる空気感の楽しさ良さがまた彼ららしくて良いなぁと感じます。

また、歌詞カードが冊子状ではなく大きな1枚の紙なのですが紙質が他のものとは違いザラザラ感が強いものを使っています。その質感はまるで新聞紙のようです。そしてデザインも非常に新聞紙に寄せている。歌詞やメンバー名の配置は勿論、このアルバムを引っ提げて行うツアーの告知や新シングルのお知らせなどをまるで新聞広告のように載せているところなど芸が細かく非常にワクワクさせます。

そしてくすんだ歌詞カードにそれぞれの差し色が良いアクセントになっている彼らの写真。そのデザイン性もさることながら彼らの表情がとても良いのです。特に錦戸さん。それぞれがカッコつけていたり柔らかく微笑んでいたりする中、錦戸さんただ1人が弾けんばかりの笑顔でいるのです。その笑顔を見る度に私は錦戸さんがNEWSであった意義を大きく見出します。今は違うけれどあの時あの瞬間の居場所は間違いなくNEWSにもあった。そう思えるのです。

そんなたった1枚の紙なのに色々な感情を抱かせ、最終的に根拠のあるポジティブさを持たせてくれるブックレット、そして「LIVE」のパッケージは本当に素晴らしいと思います。

 

 

 

 

「LIVE」を始めとした4人時代ではない作品をみられない、みたくないファンの方はいっぱいいるはずです。完全なる個人の意見ですがそれならそれでみなくても大丈夫なんじゃないでしょうか。何故なら好きなものをどういう風に愛するのかは人それぞれであって(公序良俗に反しない程度で)その人が楽しくそれを愛していたら良いんじゃないかなと……。大事なのは本人が楽しいか否かです。楽しくないヲタク活動ほど悲しいものはありません。

だから私は「LIVE」の良さについて語りました。それが私にとって楽しい彼らへの愛を叫ぶ方法なのです。物凄く好きなものへの愛を語るのは楽しくて仕方がありませんでした。

 

そしてこの「LIVE」というアルバムを引っ提げていた彼らはもういません。ですが、「LIVE」というアルバムを己を輝かせるために最高の使い方をしてくれるのが今の彼らです。多分、今の彼らはあの時以上にカッコよくて魅力的で輝いている。そんな彼らを応援し愛することができるのが私にとって何よりも幸せであり、自慢です。これから先、彼らは更に素敵になっていくでしょう。そんなことを確信させてくれる彼らってなんて素晴らしいんだ!!素晴ら!!

 

 

 

もっともっと彼らの良いところは褒めたいところはあるけれどきっと他の方々が褒めてくれるはずです。というわけで私の「にゅすほめ」を終わります。長く拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。

 

 

追記(再掲にあたり読み直してみて)

あまり聴かなかった曲ほどちゃんと向き合おうと思ってしっかり文章を書いていた記憶があります。未だに「LIVE」というアルバムは一番好きなアルバムなのですが彼らが彼らであることに対して彼らが向き合っているという感覚が一番わかりやすく出ているアルバムだからなんだろうなぁと思います。ツアーのパンフレットの言葉だって色々あるけれど皆案外正直で不器用でそれでも一生懸命生きていることがわかるから好きですね。そういう風に生きていく彼らが好きだしそういう風な大人になりたいなぁと思うのは今も昔も変わらないです。

*1:手越さん、山下さんは髪型でイヤモニが確認できず

*2:手越さんだけは座っていますが

*3:これも手越さんだけピンクではなくオレンジが差し色となっている