ダイラタンシーはテストに出ます

参謀とかブレインとか言われる人が好きな人がだらだらしゃべっています。

DandelionとSupernatural

こんにちは、佐藤です。                 

 

突然ですがジャニーズらしい曲ってなんでしょうか。甘くて切ないラブソングでしょうか。激しいダンスナンバーでしょうか。様々な曲がある中私はジャニーズらしい曲とは応援ソングだと思っています。


自分とは違う世界で輝いている彼らが自分のことを応援してくれる。キラキラ輝く彼らが「頑張れ」や「君ならできる」と言ってくれる。例えそれが自分だけのメッセージではないにせよそれらの言葉はとても勇気づけられるものです。それらの言葉は綺麗事かもしれないし理想かもしれない。けれどもその綺麗事が何故か心に染み渡り、また新たに前を向くことが出来るようになることがあるのは紛れもない事実です。

また個人的にアイドルという職業はファンを始めとした多くの人に夢や希望というものを与え、笑顔にさせることが仕事だと考えています。その為に歌い、踊り、話し、輝く。そう感じています。彼らがこなす数多くの仕事の中でも「応援ソングを歌う」というものはそのアイドルの本質である「夢や希望を与え、人々を笑顔にさせる」をわかりやすく、大規模にできるものだと思ってます。そして、最も正攻法です。


そんな応援ソングも時代が進むにつれグループが多くなり、そのグループの活動年数が増えていくことによって多様化してきました。両手でブンブン手を振ってくれる曲。そっと背中を押してくれる曲。彼らの背中で語る曲。どの曲もそれぞれの方法で自分たちに元気を与え、前進させてくれる。曲によって色や形が違う彼らの声は、言葉は、音は、その時々によって様々な効果を生み出し、我々を笑顔にさせてくれます。また、多様化することによって状況にピッタリな応援ソングが自ずと見つかってくることができるようになりました。*1

そんな様々な種類がいる応援ソングの中で私が一番好きなジャンルは「彼らに現実を突きつけられる曲」です。これはきっと私の主観であって、「その曲はそんなこと言ってないよ」と言う人もいるでしょう。「主題が全く違うでしょ」と感じる人もいるでしょう。それでも私はそれらの曲から現実の厳しさ、残酷さを見出してしまいます。けれど私はそんな曲たちを「応援ソング」だと感じ、愛しています。今回はそのうちの2曲の話をしようと思います。

 


  • 嵐 Dandelion

相葉さん主演の月9「ようこそ、我が家へ」の主題歌「青空の下、君のとなり」カップリングである「Dandelion」。「別離」という花言葉を持つタンポポが曲名のこの曲はアイドル「嵐」からのメッセージよりも、ただの成人男性5人のメッセージの割合の方が多いように感じられます。それはまるでアイドルという肩書きとは別の視点から自分達を見つめているようです。まさにアイドルという自身であり自身ではないものからの「別離」。表題曲である「青空の下、君のとなり」という曲は他のシングルに比べると現実味を帯びた作品ではありますが、それ以上にこの「Dandelion」という曲はシビアで現実を見つめている曲です。

 

だから 映画にあるような 人生憧れても

大事なモノはそう ここに

何にも まだ終わってないから 独りよがりの夢でも

夜明けの その時まで

ね。そうでしょ? 今こそ

 

だから 苦くて悔しい 日常飲み干して

この目で確かめるしかない

変わらない モノなんてないから 諦めなくていいさ

ここから始まるでしょ?

 

この曲は個人的には辛酸も甘い汁も嘗めた大人への応援ソングだと思っています。

学生の頃、誰しもが心のどこかで持っていたキラキラした未来への希望や前向きな気持ちというまっすぐで純粋な感情は社会の荒波に揉まれていくうちに少しずつ汚れ荒み、なくなっていきます。光があれば影もある。キラキラした未来の裏には闇雲な現在があります。そのような答えが見えない道を歩いていくうちに希望というものはあまりにも重荷で無駄なように思えてきます。実際は希望のためにその道を歩いているのに。自分の行動の根っことなるものを「重い」というだけで投げ出しそうになってしまう。そんな現実を見ているようで見えなくなってしまって自分の根幹が揺らぎ始めている大人の気持ちがこの曲の所々から滲んでいます。そうして大人の気持ちを代弁しながらも「でもここから始まるんでしょ?始めるんでしょ?」と別の角度から問いかけてくるこの歌。まさにこの曲が共に現実を認識しながらも「お前はまだまだいけるよ」というメッセージを送っているように思えてなりません。そう考えるとこの曲は現実を自分の足で歩いて行ながらも迷い始めた大人に向かうべき場所を示し、グッと背中を押す曲ではないかと思うのです。その力は他の応援ソングのように元気いっぱいで全力ではないかもしれません。けれどその力加減は確実に押してくれているということがわかるものです。その感触は自分を応援してくれる人がいるのだという安心感を与えます。そしてその安心感があるからこそ落ち着いて自分が行くべき道を歩いて行けるのです。それはずっとローテンションだった気持ちを改めて見つめ直して、落ち着いた新鮮な心で頑張ろうと思える、そんなもののように思えます。

そう考えるとこの曲は相談した時に「わかるよ、わかるけどさぁ…」と言って指摘してくれるような友人のような曲だなぁと思います。誰かが暴走した時に冷静に突っ込みながらも笑っているような子。マラソンでいうペースメーカー的な存在。そういう子はどんな楽しいことがあっても辛いことがあってもいつもその子はその子でいてくれる気がします。その姿はこの「Dandelion」という曲と重なるのです。どんなことがあっても決してブレない軸を持っている。そんな子のように思えてならないのです。そしてその子の近くにいると自分も影響されて自分も常に落ち着いて行動できるようになっていきます。そんな影響力もこの曲と似ている点の一つです。

そんなこの曲は自分が暗い時もテンションが高い時もいつものフラットな状態に戻してくれる曲です。テンションが低い時、自分の気持ちを前向きにさせることができる曲は数多くあります。一方、感情が昂り自分の本来の姿を見失っている時に自分を落ち着かせることができる曲は数えるほどしかありません。しかし、この曲は今自分がどうしたいか、どうするべきかを聞いてくることで自身を客観的に見ることができ、その結果自分の力を1番発揮することができるテンションに持っていく。それはこの曲が自分の軸の代わりとなっているからです。その軸は現実を突きつける冷たい部分を持ち合わせながらも「ほら、頑張れ」という感情を秘めている優しくて暖かいものです。だからこそそんな自分の軸となってくれるこの曲が大好きなのです。



あと、無茶苦茶曲調がお洒落です。イントロのコーラスからワクワクして。まさに胸が高鳴るとはこのことだなと。その曲調もまた、いつもテレビで見ているわちゃわちゃした嵐とはまた一味違う成人男性5人の曲だなと思わせる要因の一つです。あとラストの「get up now!」の加工がものすごく好きで。雑な言い方をすると凄くカッコよくてシビれる。自分の感情全てをブワッと揺さぶられます。そして何故か夜の高速のオレンジ色の電灯を思い出します。タンポポなのに。夜の高速って何か遠くの遊園地とかおばあちゃんの家とか非日常を過ごした後、いつもの学校や仕事がある日常へ戻る時に通る場所というイメージがあって。そう考えるとさっきまでのワクワクへの「別離」とその「別離」をすることへの寂しさが混ざったなんとも言えない気持ちがこの曲に重なるのだと思います。

 

 


  • NEWS Supernatural

NEWSさんの「LIVE」というアルバムに収録されているこの曲。私はこのアルバムが好きで好きで仕方がなくて。収録されている曲の素晴らしさもパッケージの可愛さもどれをあげてもトップクラスに好きな作品です。死ぬときにはこのCDを棺桶に入れてくれと再三言っているくらいには愛しています。それぐらい好きなアルバムの中の一曲である「Supernatural」というこの曲はこのアルバムの中で「一番真っ白な曲」だと思っています。

 

携帯電話に叩き起こされ

僕のアクビは叫んでいる

「もうちょっと寝かせて!寝不足なんだ」

現実は許してくれないね

 

昨日より 良い日にしよう

人生ってそんな単純じゃない

僕らこそ人生の主役

色んなことが待っているでしょ

 

自身の不運さを自虐するところから始まるこの曲。そんな悲運に巻き込まれたことに対して嘆く暇もなく、世界は回っていていきます。そしてそのことをスッと受け入れ、だから僕らは生かされているんだと歌うこの曲。それは自身の運のなさを具体的に説明し、嘆くAメロからそんな自分を冷静に分析するBメロ。そして「愛」や「月明かり」など幻想的な言葉が続くサビ。アンバランスなようで絶妙なバランスをとっている歌詞によって作り上げられています。そして、その絶妙なバランスの歌詞は何故かわからないけれど「よし、今日も頑張ろう」と思えるものです。

散々なことがありながらそれでも僕らは僕らであり、鳥が求愛するようにこんな不運なことがあるのは自然の摂理なのだとこの曲は言っていて。だからこそそれらを受け入れ生きて行く。そのように考えているこの曲はとてつもなく大人で。つい、人生何周目ですか!?と聞いてしまいたくなる曲です。そのようなこの曲の人生経験の豊富さを感じさせる部分はタイトルともリンクしているように思えます。「Supernatural」の日本語訳は「超自然」。なんとまあ、そのままな訳なわけですが超自然に考えても出ててこなさそうな考えをこの曲は持っています。けれど実際問題、この考えを超自然に持てたら多分人生はとても楽しいものになるのではないかなと思う自分がいるのは事実です。どんな辛いことがあってもそれは自分が自分であるための糧となる。そう思えたらどんなに楽なことでしょう。けれどもそう簡単に受け入れることはできません。だからこそこの曲は「僕らこそ人生の主役」と言うのであり「人生ってそんな単純じゃない」と指摘するのだと思います。

それらを踏まえるとこの曲の包容力の高さは計り知れません。様々なことがある中で「そうだね、そういうこともあるよね」と共感してくれる優しさ。その上で「こうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをしてくれる真面目さ。そして、「花が咲くように実をつけるように貴方は貴方であるのは当たり前のことなのだから大丈夫。」と言ってくれる前向きさ。それは様々なことで不安になってしまった時に言ってくれるととても落ち着くものです。そう考えるとこの曲の包容力はまるで洗いたてのシーツのように温かくて大きくて。この曲を聞く度に色々なことを1度洗濯して真っ白な気分に、まさに「0の状態」に戻してくれるような気持ちになるのです。だからこそこの曲を私は「真っ白な曲」と感じるのだと思うのです。この曲を聞く度に真っ白な気持ちになって。色を塗る時、背景が白だと塗った色が最もわかりやすく鮮明に写り、主役となります。それは気持ちの面でも同じです。真っ白な気持ちになった後、自分はどんな気持ちになのかハッキリとわかる。その色は多分、この曲を聞くその人次第です。その人がどのように考え、選択するか。それには正解も不正解もなくて。この曲を聞くとどの道も貴方が選んだのだから合っているのだよと言ってくれるような気がしてなりません。言いかえれば誰の意見にも左右されずに貴方の以上ので選択することが大切なのだよというとてもハッキリとしたメッセージになるわけですが。そうやって「人生ってそんなに単純じゃない」と言いながら「単純じゃないからこそ貴方が貴方でいることが当たり前のことなのであり、貴方が選択することが大事なことなんだよ」と言ってくれるこの曲の暖かさが好きで好きで仕方が無いのだと思います。


他にこの曲が好きな点としてこの曲はメロディも爽やかで、Aメロの不運さに笑ってしまいながらもサビの歌詞の大人っぽさが新たなギャップを生み出していて。その真逆さ加減がとてもいいなと思っています。あとキラキラしたNEWSさんの真っ白さとこの曲自身が持つ白さがうまくマッチングしていてより一層、双方の白さが際立っているなと。あと、とにかく音が可愛くて大人っぽくて素敵。テンションのアップダウンがそこまで激しくなくて。落ち着いていて。その中での楽器のタイミングや強弱の使い方がとてもうまいなぁといつも思っています。特にピアノの使い方が絶妙。ある意味、ピアノがもう1人のボーカルのような気がするくらいピアノが活躍している曲です。このピアノがあるこそ、この曲の優しさが際立ってるのかなと思ったりします。


 

 

これらの2曲のように彼らに「現実ってそんなにうまくいくものじゃないし、自分でどうにかしなきゃいけないよね。」という至極まっとうでリアリスト的な意見を言われると心にとても深く刺さるものがあります。それは多分、幸せを届けることが仕事の彼らに現実というある意味彼ら自身から一番対極なものを突き付けられることが原因だと思うのです。いつも夢だったり希望だったりそういうある意味「綺麗事」を歌い続ける彼らが我々に現実という生々しい世界に目を向けさせる。非現実を彼らに求めている人にとっては「現実に目を向けさせる」という行為はアイドルとしてはあってはならないことかもしれません。けれども彼らはただ現実を見せるだけじゃなくて。その現実にどうすればいいのか、どう向き合えばいいのか、そのヒントを彼らは教えてくれます。それがこの曲達が応援ソングである所以であり、彼らが我々に前を向かせる力を持っている「アイドル」だからこそなせるわざです。私たちが生きている現実という世界は自分がどうすればいいかは誰も教えてくれなくて。どんな事でも自分で考え、行動するるのことが当たり前の世の中です。けれど彼らは私たちに道標をたててくれる。そう考えると彼らは優し過ぎて。とてもとても大人で。そう感じるとやはり彼らはアイドルなのだと思うのです。どうすればいいのかを教えることでその曲を聞いた人々はおのずと自分の幸せに近づくことができます。それは遠回りな方法ですが、「人々に夢や希望を与え、笑顔にさせる」という彼らの仕事の本質に結びつくのです。そのようなことを考えこれらの曲を聞き、彼らのその優しさに触れるたびに私はあぁ、彼らにはかなわないなぁと勝手に感じてしまうのです。そしてやっぱり私は彼らのことが大好きで仕方がないんだなぁと再認識します。

だから私は「現実を突きつける」曲に彼らの優しさを感じ、現実にちゃんと向き合おうと思えるのです。確かに彼らに突きつけられた現実は目を背けたくなることもあります。世の中はそんなに甘くない。そう思っている自分がいることも確かです。けれど世の中は案外我々に優しいと思える方法を彼らは教えてくれます。現実とどう向き合うかを彼らは諭してくれます。その上でこの残酷で綺麗な世界をどう感じ、受け止め、生きていくのかは自分次第なのかもしれません。そうなのだとしたら私はちゃんと前を向いて受け止めたい。彼らの姿を声を歌を見聞きする度にそう思うのです。

 

この記事を書いたのはこれから先、人生で一番応援ソングにお世話になる時期に突入することになるからです。その前にただただ聴いてなんとなく元気になるんじゃなくてその応援をちゃんと受け入れられるようになりたくて。受け入れて100%力に出来るようになりたくて。この記事を書きました。という訳でジャニヲタから受験生にジョブチェンジしてきます。そして来年の春、また受験生からジャニヲタに戻ってここで「好き」を垂れ流しできたらと思います。では。

*1:けれどその曲に自分を重ねあわせるなんておこがましいと思い葛藤する自分がいるのは否めません笑。