ダイラタンシーはテストに出ます

参謀とかブレインとか言われる人が好きな人がだらだらしゃべっています。

愛することとは

お久し振りです、佐藤です。北海道日本ハムファイターズのCS進出の可能性が完全消滅したことに嘆き、水曜どうでしょうの新作に胸を躍らせ、ペルソナ5の新情報にワクワクしている次第です。毎週金曜に加藤さん定点観測できなくなるの寂しい……

 

これらは私が好きなモノの一部でありこよなく愛しています。それらは私の生き甲斐とも言えるべき存在であり、それらを応援したりみている瞬間にふと「生きてる!!」と思う瞬間があります。それは凄く楽しいことで仕方がないのです。そして、言い換えれば「生きることは何かを愛すること」という何ともありきたりな言葉を思い浮かべてしまいます。でも、それは誰しもが思うことだからこそ何度も言われありきたりな言葉となったのでしょう。でも愛することは生きることと同じ様に物凄く難しいことだよなぁとふとした瞬間に思ってしまいます。どちらも楽しいことなんだけどね。

それは物事に対する愛し方が人それぞれであり、愛するものによっても異なるからだからなんだと個人的に思っています。私の鏡月に対する愛と飛行機に対する愛が違うように。私が自担と呼ばれる人達への愛と今読んでいる貴方が持っている自担の方々への愛が違うように。それぞれは同じもの同じ人なのに全然違う感情の何かであって。それはその人の生活スタイルだったり性格だったりその人の人となりだったり様々な要因があるからこそ違いが生まれるのでしょう。その違いがその愛の重さや表現の仕方、それらに対する自身のスタンスというものを生み出し細かい部分で更に違いが出るのだと思っています。そのような違いが色々な部分で滲み出るのが感情という存在であり、その感情の中でも顕著に出やすく触れやすいのが「愛する」というものなんだと思います。このことって物凄く感覚的な話で具体性がないのでわかりにくいしわかりにくいからこそ誰かに共有することが難しい。難しいけれどそれでもその話が色々なことで出てくるのは何か大事な「好き」とか「愛する」という「生きていく」という行為と同意義とも捉えられる感情について話をするときの前提条件であるような気が個人的には思うのです。勿論、それは己のエゴの塊であり価値観の押し付けであることに違いはないのでそれを伝えるのは私の土俵で相撲を取れと言っているような気がして物凄く卑怯なことなのだろうとも思っています。

それでも誰かが物事を愛している姿をみたくて己が何かを愛していると言ってしまうのはそれらがやっぱり楽しくて、生きていると思えるからなのでしょう。物事の愛し方は人それぞれであるからこそ楽しいという部分もあります。愛を沢山伝えてくれるキュートな人、自分の中で温めてじっくり熟成させるこれまたキュートな人。皆何かを愛する姿は個人的には物凄くキュートで素敵で楽しくみえていて。だからこそそういう人を沢山みたいし自分自身もそうなりたいなぁと思うわけです。自分が自分の好きなモノをちゃんと好きと言えるように愛することで己がちゃんと生きていると思えたら楽しそうな気がするじゃないですか。我々はなんだかんだ言って生きていかなくてはいけない。それならちょっとくらいは楽しく生きていきたいよなぁと。

その楽しく生きるための方法の1つとして「何かを愛する」という行為があるはずなのにその行為で何かしらの諍いだったり誰かが悲しい思いや怒りを感じている現状というのは物凄く不完全であまりにも悲しいことではないかなと思ってしまいます。だからこそそういうことがある中でどうやって己が生きていくのかということは多分こうやって己の好きをサクサクと発信ができるようになったという楽しい世の中だからこそ改めて考えてかなくてはいけない問題の1つなんだろうなぁと。勿論、昔からあった問題であるし生き方に関しての大切なことなんだろうけれどそれを考えることの時期の早さだったり問題の複雑さというのはより一層難しくなっていっている気がします。それは自分が何かが好きということは勿論その反対もあるということが関係していると思います。そういう考え方がバラバラな人達がすぐに繋がることができるようになったからこそ誰かの考えがすぐに知ることができるからこそそれを自分の中で噛み砕いて消化する前に反応をしなくてはいけないというか反応してしまうことから生まれた問題の1つのような気がします。多分、我々には圧倒的に時間が足りない。何かを愛することを伝えるにも認識するにも。情報の濁流というのはある意味感情の濁流でもあるわけで。その中で何が好きで何を伝えたくてどうやって愛するのかを決める前にまた新しい何かを決断していかなくてはいけない状況にある気がします。

そういう環境のせいにしていたところで環境がサクッと変わるわけではないのは世の常なのでどうやったら楽しく生きていけるのかなぁと思うわけなんだけれども結局ソレは多分好きなモノを愛して好きなモノを好きと言うしかないんだろうね。

LIVEを褒めたい

こんにちは、佐藤です。熱い戦いを見せた日本シリーズも終わり、五大ドームは様々なアーティストのコンサート会場に様変わりし始めました。そうです。もう年末なのです。そんなジャニヲタが西へ東へ移動する年末のお楽しみである「にゅすほめ」。しがないNEWS坦ですがこれは参加しないわけにはいきません。頑張るぞっ!!

 

 

 

NEWSのアルバムの名盤といえば何を思い出すでしょう。今年盛り上がりに盛り上がった「QUARTETTO」、楽曲だけではなく特典映像にもワクワクした「white」。人によって思い浮かぶものは違うでしょう。そんな中、私は2010年に発売された「LIVE」を名盤として推してやみません。

 

 

4人になってからファンになった人の中には「LIVE」を

 

「6人時代の作品だから…」「今の彼らとは声が違うから…」

 

と敬遠される方もいるでしょう。けれどそんな方に伝えたい。

 

\「LIVEは良いぞ!!」/

 

と。この「LIVE」、楽曲のクオリティは勿論のこと、パッケージや特典映像も本当に素晴らしいものです。どれをとってもワクワクドキドキするそんな素晴らしいアルバムがこの「LIVE」!!それぐらい好きで素晴らしいアルバムなので是非ともこの機会に褒めたいのです。

そしてもう1つの理由としてザ少年倶楽部プレミアムの影響があります。彼らが司会としてこの番組に関わるようになり、毎回様々なテーマに合わせて楽曲を披露するようになりました。そして先月、その中の1曲にLIVEに収録されている「D.T.F」が歌われると決まった時、TLの半分くらいが「……何の曲?」ってなった時ちょっと寂しかったのです。だから聴いてくれ!!LIVEを!!楽しんでくれ!!LIVEを!!素晴らしさは保証するよ!?でもどう保証してい良いかわからないから「にゅすほめ」でひたすら愛を語ることで保証させてください!!

 

ということで「LIVE」を全力で褒め、語りたいと思います。全力で皆様の地雷を踏み抜いている可能性があります。それでも精一杯書かせていただきました。もし、読んでいただければ幸いです。

 

 

 

楽曲が素晴らしい

 NEWSさんのアルバムはどの曲もハズレがない素晴らしいアルバムですが特にこの「LIVE」は本当にハズレがない。どれも彼らの魅力を120%引き出しているものばかりなのです。これらの曲のどこが素晴らしいのか、褒めて語っていきたいと思います。

 

恋のABO

イントロが流れるだけで誰もがワクワクするこの楽曲。いつもは日本テレビアナウンス部所属な小山さんがここぞとばかりに「けーちゃん」としてキメるイントロ。この時の小山さんのチャラさを全面に押し出しているのが本当に良いのです。本人は黒歴史のように言っていますがそんなことはありません。この小山さんにどれだけ心惹かれたことか。そんな感情を一気に感じさせるのが最初の「YOU達、何型?」なのです。

そして加藤さん、錦戸さんのザラついた歌声がこの曲の黒さを際立たせます。ちょっとがなり気味な2人の声が本当によく似合うのです。最後にあるこの2人+増田さんによる「恋をしようよ」の部分に心を持っていかれた女子は数知れず。そしてそれとは対照的な手越さんの上ハモ。野心をメラメラと感じさせるソロの部分がまた良い。最後のフェイクの効果的具合は本当に素晴らしいなぁと思います。増田さんの舌感を感じる歌い方は甘さもありつつ、我々を手玉に取っているかのように聴こえます。まさに羊の皮を被った狼。強い。非常に強い。また、山下さんの全体を馴染ませる歌声の素晴らしさ。大人な余裕を感じさせます。そして声が甘い!加藤さん、錦戸さんがこの曲の黒を作り上げているのならば山下さんはこの曲に香水を振りかけているのはないでしょうか。それぐらい甘くて大人で美しいと思います。

そして「来いよ!来いよ!恋の!ABO!」という歌詞は本当に素敵だなぁと感じます。一見女の子を誑かしているようにみえて、まだ女の子を誘っている段階なのが良い。まだワンナイトじゃないのです。一生懸命血液型の話をしながら「恋をしようよ!」「こっちは恋に落ちたんだよ!」「だからステージに来て!僕と恋愛して!」という切実さ、必死さが若くて良いなぁと。それぞれの血液型を「テレ屋な弁護士」「まるでジキル・ハイド」と例えているところも賢さが垣間見えていて素敵です。

意外と誠実で真っ直ぐ、それでいて健気な「恋のABO」くんがとても素敵です。そんな「恋のABO」がトップバッター。テンションは最初から最高潮まで持っていかれます。

 

 

LIVE

イントロがかかると同時に脳内で勝手に再生される小山さんの「LIVEだー!」。本当に小山さん×イントロの可能性は限界を知りません。そしてロマンティックならぬワクワクが止まらない。

そしてそのワクワクを恋に落ちた感情に変換させるあたり流石NEWSさん!流石GReeeeNさん!流石CHOKKAKUさん!「してやられた!」という心地良い裏切り感を感じます。

基本的に「1度で良いのでデートしてくれませんか!?」「もし良かったら、お付き合いとか……。あ、いやとりあえず、とりあえずデートしてください!」みたいな楽曲が多いこの「LIVE」というアルバム。顔面偏差値70オーバーなのに自分に自信が無くて、心配性な男の子を歌う彼らは物凄いアンバランスでギャップのかたまりです。

アルバムと同じ「LIVE」という曲名ですがこのLIVEは「生(なま)」ではなくて「生(せい)」の方を指しています。「恋しちゃった!ヤバい、あの子好きだ!生きてる!俺生きてる!」みたいな。こう真っ直ぐでわかりやすい彼に対してそんなところで生を実感するのね……と呆れてしまいながらもちょっぴり羨ましさも感じます。

そして小山さんの「チャンスの神様、1度きりですか」というところがこの曲の愛おしさを詰め込んだフレーズだなぁと思います。それぐらいこの恋を大事にしている。出かけて2分であった人なのに。そして「恋せよ乙女よ Harry up!」が誰かの応援の言葉ではなくて自分を好きになって欲しいからへの言葉というところが純粋で上手いなぁと思います。「俺生きてる!」感が満載なLIVEという曲なのですが、要所要所に知性が感じられ、とても頭の良い曲だなぁと思います。

 

 

生まれし君へ

「生」繋がりでの「生まれし君へ」。高鳴っていたテンションを落ち着けさせる一曲です。そして曲も歌詞も物凄く綺麗。

特に歌詞は眺めているだけで溜め息をつきたくなるほどの美しさです。その美しさは宗教画のような美しさ。神聖で惹き込まれていく美しさなのです。ここで驚きなのはこの曲が同じ歌詞を4回も歌う点。しかもそれが全体の7割以上を占めるのに全く嫌にならない。むしろクセになるのです。それでいて他の歌詞も際立つ。双方で相手の良さを引き出しています。これを曲として聴くとまたメロディとの美しさと相俟って素晴らしいものとなる。本能と理性、どちらもが「この曲は凄い……」と感じるのです。それぐらい素晴らしい。

そしてこの曲のコンサートで驚いた点は「踊るんだ!!」ということです。皆が内側で丸くなって踊ることに衝撃を受けた人も少なくないはず。そしてそれがまた美しい。開いて閉じて回って戻って。ずっと円になって踊っているだけなのに物凄く美しいのです。

また、錦戸さんのイントロからの増田さんの流れが非常に美しい。また2番の山下さん、手越さんのサビからの小山さんと増田さん、錦戸さんと加藤さんのユニゾンの流れの美しさ。流れるようなバトンの受け渡しが行われる歌割りは感動を覚えます。美しい歌詞を美しい歌声で表現する。そんなこの曲は気高い美しさのかたまりのようなものなのです。

 

 

supernatural

「白」繋がりでの一曲。また、この曲も宗教画のような美しさがあります。その美しさが最も感じられるのはサビの部分です。全てを受け入れていこうという内容をとても美しい言葉で描き、それをこれも美しいまさに「超自然」。そしてそのサビとは対称的な現実味溢れたAメロ。そちらはそちらで我々の生活ではごく自然的なものです。

ファンタジーとリアリティ。そんな二つの相反する「超自然」を描き、受け入れているこの曲の姿勢はまさに「超自然」。エモさをお家芸とするNEWSさんですがこの曲ほどそのエモさを出しているものはないでしょう。そしてそのエモさにピッタリ合う曲の素晴らしさ。「supernatural」の詰め込み具合といい、歌とメロディの掛け合いといい、可愛らしさと大人っぽさを持つ曲なのです。

そして増田さんの歌声とのマッチ具合が素晴らしい。最後のソロでのサビは何度聴いてもたまりません。この曲の持つ透明感と増田さんの歌声の透明感がリンクするからでしょう。その増田さんの歌声は天使。穢れなき天使です。

本当にこの曲が好きで別に記事も書いているので詳しくはこちらをどうぞ。http://saltanddilatancy.hatenablog.com/entry/2016/01/16/195436

 

 

秋の空

恋人に振られた切なさを秋空の哀愁とリンクさせているこの曲。この曲を聴くと胸の柔らかい部分をギュッと握られているような気分になります。具体的な言葉は少ないのに相手のことを物凄く愛していた、また今でも愛おしく思っているのがわかるような曲です。

この今でも愛おしく思っているのがわかる曲って本当に素晴らしいなと思っていて。振られただけじゃなくてその先を伝える。この感情の神聖さ、非現実さが美しくもあり、NEWSさんにとても似合うなぁと思っています。

それを感じさせるのが時間軸によって用いられているフレーズの違いです。相手と一緒にいる時の情景には「雨」や「海」などの水に関わるフレーズが多く使われており、純粋や透明なイメージを抱きます。それに対して振られた後のフレーズは「澄み渡る」の言葉のから分かる通り、水ではなく「空気」や「風」。同じように透明感を感じさせる両者ですが根本は全く違います。その違いが最も感じられるのが最後の部分。振られた時には「泣きながら 泣きながら 見上げた雨の空」であったのが歌っている現在の時間軸では「泣かないで 泣かないで 澄み渡る青い空」。当時は自分のことだけにスポットが当てられていたのが今では相手にスポットが当たっている。それがこの「水」と「風」のイメージによって相対化し、両者の透明感によって統一感を出している。相反する2つの印象を上手く歌っている彼らは本当に素晴らしいなと思います。

そしてこの切なさをメインに持っていきながら優しさと愛で包まれているのがわかるところが素晴らしい。恋愛感情だけではなく親愛だったり慈愛を感じさせるところが素敵で好きです。そして「NEWSさんって振られてしまうな曲多いよな……」と思いますが仕方がない。だって傷付いた彼ら無茶苦茶カッコいいもの。歌っている彼らの美しさ、彼らの歌声の素晴らしさ。これが「振られる」という行為によってさらに輝くのです。本当に美しい……。

 

 

2人/130000000の奇跡

タイトルのインパクト、そして愛らしさが印象的なこの曲。確率の問題でも早々出てこない数です。何回サイコロを振り、何回カードをめくればいいのでしょう。

そしてギターと電子音、エコーが絶妙に混ざりあっているような楽曲の心の持っていかれ具合は言うまでもありません。最初の増田さんの声の可愛いらしさ、加藤さんの1度は皆悶えるであろう「モノクロに見えんだ」、山下さんのクセになる「神様の悪戯なの」。山下さんの「悪戯なの」のリズムの取り方が物凄く好きで擦り切れるほど聴きました。1:02辺りからなので是非是非聴いて欲しいところです。このように各々の良さがこの曲に合わせて出ているような気がします。可愛くて幸せで愛に埋もれているような。そんな気持ちにさせてくれる。そんな1番では「2人/130000000の奇跡」であった2人が2番では「2人/130000000の悲劇」となる。なんて切ない。

そしてこの曲の主人公の未練は残ったままです。この描写が素晴らしい。1番であらわれていた歌詞の可愛らしさを切なさに置き換えていく。特にサビの彼女の「『会いたくない』」と主人公の「逢いたいよ」。字面だけでもグッとくるものがありますが意味的な部分でも素敵です。自発的な「会う」と運命的な「逢う」。それぞれの相手への思いが表現されています。

そしてそんな歌詞と彼らの切ない歌声との相性の良さ。手越さん、錦戸さん、小山さんのソロの流れの切なさはまるで雨の中寒さに震える仔犬のよう。胸の柔らかいところをぎゅっと掴みます。特によくネコ科のようだと言われる小山さんの仔犬っぷりは素晴らしいです。ギャップ。これぞギャップ。そこからの全員でのサビが本当に良い。それまでにAメロからCメロでそれぞれメンバーが重ねてきたものを一気に盛り立てます。この盛り上がり具合のワクワク感はもちろんのことそこにある隠しきれない切なさ。それがこの曲にピッタリで。本当に彼らは上手いなぁ、素敵だなぁと思います。

 

 

Dancin' in the Secret

その名の通り踊る!踊る!緑のレーザーがバンバン飛び交う中、黒でまとめられた衣装でガシガシ踊るNEWSさんのカッコよさと言ったらもう!!垂涎モノです。NEWSさんの持つ「王道のカッコよさ」を全面に持ってきたようなこの曲。パンパンリズム良く変わっていく歌割りにリズム感の良い完成されきっている曲。そしてNEWSさんお得意のワンナイトラブな歌詞!!ただでさえ素晴らしいこの曲は落ち着いた曲が多い「LIVE」に収録されていくことで存在感と輝きを増します。さっきまでナヨナヨしていたり、振られてしまった彼らとは同一人物とは思えない圧倒的勝ち組感。それぞれの魅力的過ぎるソロに、暴力的な程に心惹かれるユニゾン。たまらないわけがありません。

そして彼らの歌声の後ろで聴こえる女性コーラスがまたカッコいい。この女性コーラスの加工の感じが妖艶で素晴らしいのです。何故機械で加工されたことで妖艶になるのでしょう。わからない。何故そうなるかはわからないけれどこれがカッコいいことはわかる。わかるぞ!!そんなIQの低い感想を抱いてしまうほどこの加工がこの曲にぴったりなのです。そしてその加工された女性の声と山下さんの声の似合い具合が凄く良いのです。特に出だしのリンクっぷりが素晴らしい。同じ人が歌っているんじゃないか?と思ってしまうほどのリンク具合なのです。そこから手越さん加藤さんと続くのですが、比較的女性的な声の山下さん手越さんからの男性的な加藤さんの声の破壊力が凄い。お2人が丁寧に作ってきた妖しさを加藤さんが一気にサビまで持っていくのです。そこからのサビの流れ。ここが本当にグッと来ます。

勿論、彼らの声も要所要所で加工されているのですがそのさじ加減も素晴らしい。特に錦戸さんの特徴的な声との相性が良い。ユニゾンでも錦戸さんの声が強調されていることでこの曲との親和性を強め、雄々しさを出しているように思えます。そんな彼らの声がノンストップで我々をリードしながらも気持ちいいタイミングで緩急をかけていくのです。まさにカッコよさのジェットコースターやぁ!!(cv:彦摩呂)夜の街で余裕たっぷりに遊んでいる姿が思い浮かばれます。

また、声が非常に艶っぽい。特に増田さんと小山さん。一般的なイメージでは性とは対極にあるような2人の妖艶さ艶めかしさ。この2人のギャップを非常に感じさせるのがこのDancin' in the Secretなのです。それが電子音の波のようなこの曲と非常にマッチしているのが本当に素晴らしい。そして最後の大サビの手越さんの強さ。こちらは曲と真逆の生の歌声の強さがあり、非常に対称的でありそれが相乗効果を生み出しています。この生々しさが本当に清々しく逆に性的な美しさを生み出しているのです。こんなカッコいい曲を歌う彼らがカッコよくないわけがない。そう感じる曲です。

 

 

ワンダーランド

ワンダーランドって実は物凄いわかりやすい応援歌で。ざっくり言うと「どんな大変なことでも諦めないでやっていこうよ」という感じ。そんな王道過ぎる歌詞なのに曲がビックリするぐらいカッコよくてスタイリッシュなのです。だから応援されているという気持ちよりも彼らの背中をみて自分達が自発的に前を向くような気分になる。だからこんなに応援されているはずなのになんで自分から前向きになったような気分になれるの?何故?何故!?となるのです。でもそれはそれで良いことなのかもしれないなぁと。少年と言われてきた頃から応援歌を歌い続けてきた彼らが全員社会人となった最初のアルバムであるこの「LIVE」だからこその応援の仕方なのだと思います。真っ直ぐなのにそれをそのまま伝えるのではなく、NEWSらしさで包んで伝えるところが大人の余裕というものを持つことによってできたのじゃないかなぁと。

そして「Dancin'n in the secret」「さくらガール」という全く別の方向の大人らしさ、余裕さ、落ち着きを持つこの2つの曲にこの「ワンダーランド」がいることでさらにこの曲が大人っぽくみえ、少しわかりにくかった「応援歌らしさ」を対比的にみせているように思えます。

また、対比といえばこの曲での掛け合い。増田さん加藤さんのソロに対してメンバーのユニゾンで応えていくところが物凄くカッコよくてとても贅沢なのです。2人の個の力を感じながらユニゾンの素晴らしさを実感できるのが素敵。少年から青年になることで手に入れた現実と共にファンタジーのかたまりのような「ワンダーランド」を目指すという構図を感じさせるこの曲は王子でありながら現代っ子味溢れる彼らによく似合っているなぁと思います。

 

さくらガール

昨年はこの曲についての「にゅすほめ」をしました。

 http://saltanddilatancy.hatenablog.com/entry/2015/12/25/035205

それでも足りないくらいこの曲は素晴らしい。何度聴いても心を大きく揺さぶられます。それはさくらガールが名曲なだけじゃなくてさくらガールの世界が彼ら自身にリンクするからなのかもしれません。切ないこともかなしいこともあったけれどそれでも前を向いていく。そういう儚いけれど揺るがない何かを感じられるのがこのさくらガールなのだと思います。桜吹雪の中で柔らかく凛と立ち、時々あふれんばかりのダブルピースをする彼らは我々の愛してやまない彼らです。

 

 

BE FUNKY!

加藤さん主演ドラマ「トラブルマン」の主題歌であったこの曲。この曲の盛り上がり具合は尋常ではありません。

1番での「『やめたら 絶対楽だぜ』 悪魔が」の部分を増田さんが「『まだ本気じゃないでしょ』 天使が」の部分を錦戸さんが歌うというこの歌割りは何度聴いても素晴らしいです。これを考えた人に厚めのハムをあげたい。そして2番の「悪魔が 呟いてたって 天使が 何言ってたって 絶対 信じる道を貫くよ」に繋がるところがまた良い。物凄く良い。歌割りが一定じゃないところがこの曲の良いところであると思っています。「ここは山下さんに歌って欲しい!!」「ここは絶対手越さん!!」というポイントポイントに焦点が当てられていてるのがこの曲に非常に合っている。そして最終的にバランスが取れている楽曲であるのが物凄いミラクルだし素晴らしいなと思います。

また、「案ずるよりも 産むが易しだ」「後悔先に立たずなれど 逆境転じて福となせ」などのことわざや四字熟語を散りばめているワクワク加減。現代人の悩みを歌う部分が多い中、これらの語彙がこの曲をキラキラと生かしていきます。この語彙の幅によって人生に悩んでいるのにどこかゲーム感覚で楽しんでいるように感じられる余裕が見え隠れするのが良い。ただただ打ちのめされているだけではなくその状況を楽しむ明るい屈折加減。それはどこか加藤さんを思い出させます。だって加藤さん主演ドラマの主題歌だもの!!加藤さんとリンクさせてしまうよね(しがない加藤担の叫び)!!そしてやはりグッと来るのが「Night and Day 悩んで ないでススメヨ」の部分。歌詞の凝り具合、ふざけ具合、本当にバランスのとれた素晴らしい歌詞だと思います。これをNEWSさんがユニゾンで歌う強さ。これ以上の応援ゼリフはあるでしょうか。いや、ありません。

リアルな悩みを抱えながら不敵に笑い全力で突っ走って行く姿は死ぬ程カッコいいです。

 

 

D.T.F

先月のザ少年倶楽部プレミアムの「premiumshow」で披露され、改めてこの曲を知った、思い出した方も多いこの曲。そうです。D.T.FはこのLIVEに収録されているのです。

NEWSさんの曲のイントロはどれも聴く我々をワクワクさせますが、この曲も例外ではありません。ど頭のアホっぽそうな音からのコーラスによる「D.T.F」の繰り返しに思わず同じように手を鳴らしたくなるクラップ。まさに盛り上がるイントロのお手本のような曲です。このイントロ凄いところは聴くだけで「うっわ、やっば。やっば。」と語彙力とIQを奪ってしまう攻撃力の高さにあると思います。素晴らしいとしか言いようがありません。特に最初のシャウティングチキンの鳴き声のようなあのアホっぽい音!!最高にこの曲の題名「D.T.F」に相応しいものだと思います。

そして何よりお伝えしたいのはこの曲の題名と彼らの似合い具合です。高学歴、天才の集まる彼らからの「Do to fool(バカになれ!!)」こんなにたまらないことはあるでしょうか、いやありません。こんなこと頭が良い人達だから言えるセリフであって。それがこんなにもカッコよく相応しく言える彼らはなんて素晴らしいのでしょうか。物凄く考えていたり頭を回転させる人達が何も考えないで自由に生きることってある意味物凄く難しいことだと思うのですが、それをこんなにもライトにポップに伝えている。それはインテリジェンスとワンナイトという対極にある要素を持つNEWSさんだからできる芸当だと思います。そして「オレといれば アツい夜に早変わり 不思議!」「Hey! ちょっと よそ見すんなよ オレだけを見ていてよ」と言う自分と一緒ならこんなメリットがあるよ!!自分に夢中になってよ!!というワンコのような一生懸命が伝わるこれらのセリフがあるのもまた良い。「バカになろうよ」というメッセージに下心があるのが真っ直ぐな男の子らしさを強く感じさせていて素敵だと思うのです。そして下心があるけど描かれているのは「盛り上がるぞ!!」「今日は楽しむぞ!!」というメッセージのみ。こんなにクラブ感パーティ感があるのに全くいやらしい言葉がないのです。その健全性がまた良いなぁNEWSさんらしいなぁと思います。

そして、ABメロの山下さん、増田さんの透明感に紛れている色気を感じる歌声が本当に良い。特に山下さんの「不思議!」、増田さんの「最高の一夜さ」の部分。一気に色気を放出しているのが本当に良い。また、錦戸さんと加藤さん、手越さんと小山さんいう声質の似ているペアで歌わせていることによってそれぞれのキャラクター、違いを出している点もとても素晴らしい。別方向から説得され、サビに駆け上がる感じが本当にたまらないのです。そこからのサビのただただ楽しむことに専念するような真っ直ぐでシンプルなメッセージにたどり着くこの流れが素晴らしく、非常にワクワクします。本当に素晴らしい。

 

 

内容の無い手紙

NEWSさんの深く重い愛が詰まったこの曲。これ程までに愛が深く感じられる曲はなかなかないと思います。

「手紙を書く」という行為によってここまで相手への愛情を伝えることができるのか……と言語の奥深さを感じさせるこの曲。そして手紙を書く行為がすぐに相手への愛情となる真っ直ぐさ具合。「けど思いを綴るって難しいな 書こうとして改めて愛しさを知った」という部分はまさに相手へのベタ惚れを感じさせるところです。また「ペンのインクが無くなるまでは書き続けよう」という部分も愛情に溢れています。ボールペンのインクがなくなるまでって相当な量ですよね。凄い。そしてそれだけ書いた手紙のことを「内容の無い手紙」と言い切ってしまうところがまた凄い。それはまさに無償の愛。多分、「相手への愛情を綴る」という行為が重要なのであってその結果である手紙はそこまで大切ではない。だから「内容の無い手紙」なのかもしれません。凄い、凄過ぎる。

そしてそこまでの重過ぎると言っても過言ではないこの歌詞を暖かい愛として感じさせるNEWSさんの表現力の素晴らしさ。全体的に声が暖かく柔らかいのです。語尾を最後まで歌いきっているのでキチッと文章が完成されているようになっているのが大きな要因だと思っているのですがどうでしょう。むむ。

また、歌割りも素晴らしい。それぞれのソロでの部分では手紙を書くことについて歌い、ユニゾンであるサビではその手紙の意味よりも相手を愛していることの重要性を歌っている。この歌う内容がユニゾンとソロで綺麗に別れているのが素晴らしい。唯一の例外であるのが最初のソロの「No letter contents」です。個人が歌う際にはにはエコーがかかっていたり、重ねるように歌っていたりしている。そしてそれが最終的にユニゾンとしてまとまるところだけでも胸アツなのですがこれが最後には全員で歌い続けるのが感動。惚れる。本当にソロとユニゾンの使い分けに惚れる。

また、サビの「好きだって」の「き」で⤴とグイッと上がる部分が揃っているところもたまりません。この部分があることで相手への愛情が昂っているのが本当によくわかる。

愛を詰めて詰めて詰めきれないほど詰めた曲。それがこの「内容の無い手紙」です。

 

 

エンドレス・サマー

名曲中の名曲。2012年に発売された「NEWS BEST」にあるファン投票での上位曲が収録された「FAN SELECTION BEST」でも堂々の1位を飾りました。

青くって苦々しくてでも捨て切れないそんな感情を歌っているこの曲は誰しもがある瞬間を懐かしみ、切なく愛おしく思わせます。ありふれたアイドルではないグループが、ありふれた人生を送っていない彼らが、歌う「ありふれた大人になっても」という言葉の説得力。それだけで涙が零れ落ちてしまいそうなのです。まだまだ彼らは若くて未来が輝いているはずなのにそれでもこの言葉がしっくり来てしまって、若かりし頃の眩しさ儚さを羨ましく懐かしく思ってしまう。そのことがどれだけ嬉しくて哀しいことか。色々な感情を一気に思い起こさせるこの曲の力は絶大です。

そしてこの曲は過去も現在も未来もどの時代も歌いきっている。まさにエンドレス。それだけ大きく強い曲なのにどこか脆さ、危うさを感じるのは何故でしょう。それは歌う彼らがまだまだ大きくなるから未完成だからだと思います。きっとこの曲は歌う一瞬一瞬がどれもがこの曲に彼らが最高に相応しい瞬間であり続ける曲なのかもしれません。

過去を慈しみ、未来への希望を持ち、今を愛す。そんなこの曲が彼らの曲であって嬉しい。そう聴く度に思います。

 

 

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作詞作曲NEWS。それだけでこの曲は彼らにとってとても大きな存在であるのがわかります。題名の由来は加藤さんの作詞した「共有しているオト・カゼ・ヒカリ」。そこの「共有」からとって「share」となりましたがそこまでが長かった。題名を決めきれず延々と悩む加藤さんをみて私は「彼を自担にしてよかった」と心底思いました。彼がこの曲を大切にしていている。だから悩む。その姿をみてなんだかそれだけで胸いっぱいになってしまったのです。

それぞれが自身で作詞した部分を歌うのですが全員歌詞が多過ぎて歌うのが無茶苦茶大変。それほどまでにこの曲に込められた思いだったり願いだったりがとても大きくて。彼らが「NEWS」というものを彼らなりにとても愛しているのだなと感じるのです。そんなギュウギュウに詰めこまれた歌詞に思い切り感情を込めて歌っている彼らをみる度に何とも言えない感情が生まれます。その気持ちを一気に思い起こさせるのが最初の小山さんの部分。本当に小山さんとイントロの親和性は素晴らしいものだなぁと思うのですが、この曲でもその魅力は発揮されています。早口言葉のような様々の愛の羅列をハッキリと聴こえる発音の良さを生かし、滑らかに歌い上げます。この部分をつまづくことなく歌える小山さんの滑舌の良さ、肺活量の素晴らしさに感動を覚えます。そして最後の「なれんだよ」。この少し崩れた口語調が親近感を抱かせ、愛おしさがグッと生まれるのです。この最後の愛情表現が本当に小山さんらしくて素敵なのです。

このようにどの歌詞も彼ららしさが出ていて物凄く愛おしい。言葉のチョイスは勿論、伝える相手、言葉の語尾、韻の踏み方。特に増田さん。「バレバレ」「ヤレヤレ」この2つの語彙が出てくるところも勿論ですがそれを歌う増田さんが本当に「まっすー」らしくてとても好きです。そしてその後ろに隠されている「増田貴久」があるのが本当に増田さんらしくて。凄い素敵なのです。

どれもこれも「っぽくて」なんだか笑えてしまってでもそれだけ彼らが彼らとしてそれぞれがあるんだなと感じます。そんなことを思うのが錦戸さんの「無理に一つにならずに 混ざりあえない日はそのままでいい 一人一人が持つ色だから 鮮やかなマーブル描けばいい」の部分。この歌詞は本当に秀逸だなと思っていて。NEWSとして関ジャニ∞として色々なものをみてきた錦戸さんだから言えることだと思うのです。統一感だけが全てじゃなくて違うことで何かが生まれる、それはそれで物凄い良いことなんだと改めて気付かされる、そんな歌詞なのです。それをこんなにも美しい言葉で表しているところが物凄く好きです。

また、山下さんの「例え離れてたって心は 一つに繋がってるよ いるよそばにI promise you」はどこか未来の出来事を予想しているような歌詞ですが、それでも愛し続けていることがわかる歌詞です。物凄くカッコよくて物凄くニクい。それが物凄く人間らしくアイドルらしくて素敵だと思います。

それぞれのメンバーの息つくまもないソロとは対称的に最後の手越さんののびのびとした部分(それでも詰め込んでる感は否めませんが)。それがあることによってこの曲の世界が一気に広がります。また、手越さんの「僕」という一人称。なんだかくすぐったい気持ちもしますがそれがまた良い。

そしてこれをコンサートでのパフォーマンスも素晴らしい。2012年に行われた「美しい恋にするよ」のshareも印象深いですが、2010年の「LIVE!LIVE!LIVE!」のパフォーマンスも素晴らしいものなのです。サビでのそれぞれのメンバーカラーによって照られし出された彼らの影。あれほど照明の素晴らしさを感じた曲はありません。

 

Forever(Unplugged Ver.)

前作「color」で収録されたForeverを再収録したこの曲がこのアルバムの最後を飾ります。 

そしてこの再収録の方法が非常にニクい。Unpluggedなのです。つまり、アンプを通した音ではなく生演奏、アコースティックバージョンということ。前作のForeverのインストがかなり電子音感が強かったのでその違いがとても明白であり、また前作からの彼らの歌唱力の成長具合を感じ取ることができます。特に手越さん。ただでさえ、無茶苦茶歌が上手いのにメキメキと上達しているのが感じられるのです。イントロから手越さんの美声に引き込まれていきます。そしてユニゾンの部分も調整されていないのでいつものユニゾンは違い、新鮮に感じますが声の「束感」を感じられてとても良い。

また、増田さんの大サビに持っていく部分の美しさ。「迷わずに誓えるから」の「えるから」に全てを持っていかれるのです。そこからの一気に揃うユニゾンが素晴らしく、最後の最後で彼らだけの「You're my precious baby」と言うところの気持ち良さはたまらないものがあります。この気持ち良さはUnpluggedであることで更に強くなっているようになっています。生演奏でやることでの価値を曲中にも感じさせながら最後でまた再認識させるところがとても良い。

また、この曲は永遠に貴女を愛し、幸せにすることを約束するというメッセージを感じ取ることが出来ます。そしてその相手への愛情が本当に素晴らしい。加藤さんの「どうかいつも元気で 笑っていて欲しい」という部分がとても切なく慈愛に満ちていて素敵なのです。一方、小山さんの「君のいない未来は なんの意味もないから」と言う部分が相手への真っ直ぐな愛情、大切にしているということがわかるのがとても良く、加藤さんとの対比になっているように思えます。このシンメ感がたまらない。そしてこのある意味プロポーズのようなこの曲は永遠という生死という有限のものと真逆なタイトルを持つことでその愛を強くさせ、生死の存在を微かに残しているのが秀逸だと思います。

最後にコンサートとしての「LIVE」生きることとしての「LIVE」、両方を感じさせるこの曲がアルバムとしての「LIVE」の幕を降ろすのです。

 

 

 

特典映像が素晴らしい

 

初回限定盤にのみついている特典映像「UnpluggedLIVE」。今回のアルバムの中から春夏秋冬をテーマに選ばれた曲を生演奏で披露しています。ざっくり言うと少年倶楽部プレミアムのpremium showを円盤にした感じ。

演奏も生演奏でテンポや雰囲気が違うのは勿論ですがここでお伝えしたいのはメンバーの声です。CD音源とは異なる声のバランス、震え。強弱の付け方に歌い方の癖。完璧なものではないかもしれないけれどその歌声はとても心に響くものなのです。

個人的には皆さんがイヤモニを付けているのにもグッと来ます*1。皆さんの本気具合、プロ意識の高さを感じます。そして増田さんが最初から早々にイヤモニを外しているところも増田さんらしくてとても好きです。そしてコヤシゲのお2人のイヤモニに感じる時代の流れ。ちょっぴり切なくなるけれど素敵なものは素敵です。イヤホンとピアスの組み合わせはいつ見ても素晴らしい。因みに錦戸さんが付けている黄色に音符が描かれているイヤモニは今でも現役のはず。物持ちめっちゃ良いな、錦戸さん。

またカメラワークの素晴らしさ。ボカシやクレーンありとあらゆる技術を駆使し、それぞれの表情は勿論、口元や脚までもをバランス良く映しています。その中でもグッと来るのが増田さんの手元。指を鳴らすことでリズムをとるその手の美しさは言葉に出来ない程です。また、マイクを握り締めて歌うメンバーも多いので手フェチの方には堪らない映像となっております。個人的に小山さんのスポーツタイプ的な腕時計がツボです。every.が始まったばかりの時期なので黒染めっぽさが感じられる黒髪にその腕時計がまぁ似合う似合う。「こんな小山さん惚れないわけがないじゃない……」と思いながらみております。

そして曲ごとにメンバーの立ち位置が変わったり、ジャケットを脱いだり、立ったり座ったりしていて飽きさせない工夫が満載です。ジャケット姿は勿論、ジャケット姿脱いだ後のシャツ姿も素敵。腕まくりをしているところもたまりません。そしてネクタイやベスト、ストールなのどの小物がキラキラしていたり、手元のアクセがわかるのも良い。あ、増田さんシャツ出ししてる!!山下さん、ベストだったんだ!!とジャケットではわからない細かいところにドキドキできるのがまたお得感があります。

そして照明も曲ごとに変えているところも素晴らしい。どの曲もその季節の空や空気感を感じさせる照明でたまりません。特に「秋の空」での夕焼けの西日の様な眩しくも切ないライティングが一方方向から行われているのが曲にマッチしていて感動ものです。夕焼けに照らされているNEWSさんの美しさは言うまでもありません。 

また、皆が大好きなメイキング映像もしっかり収録されているのです!そのときのNEWSさんの可愛さったるや。私服でぐだぐだしたり、スタッフとの打ち合わせで真剣な表情をみせたり。手越さんの謎の私服や加藤さんのヘアバンド姿は「そりゃあ寒いでしょうよ……」「髪切れ!!って言われるわ……」と当時ギャーギャー言われていたことに納得できるような姿を再確認できます。

そしてキャイキャイやっているNEWSさんの可愛さがもうたまりません。錦戸さんと山下さんのボトムスが似ていることで照れあったり、「SUMMER TIME」の合いの手の部分でふざけてみたり。錦戸さんが音程を確認している時に「合っています」と答える手越さんの後輩っぽさ、歌い間違いで照れる姿は今では中々みられるものではありません。そのワンコっぽさは「可愛い」としか言い様がありません。ロウソクに手を当てて「熱かった……」と言う手越さんはもう小型犬にしかみえません。また、カメラに人見知りする加藤さんとは対象的にカメラに絡んでいく増田さんの天使っぷり。ニコニコしている姿に母性が疼きます。「just do it!」にハマっている山下さんはその発音の良さにワクワクしニコニコと増田さんに囁いて無茶ぶりする姿にみている側も思わずニコニコしてしまいます。それに対する増田さんの返しはリ `▽´ノリの顔文字ピッタリで心を射抜かれてしまいます。小山さん、増田さんとふざけていて思わずロウソクに当たっまいそうな加藤さんの天然ぶりも可愛い。秋の空のピアノ演奏に何度もチャレンジしながら「難しいわ……凄いな!!」とピアニストさんの凄さに心から感動する錦戸さんのピュアさもたまりません。小山さんの最初の私服姿でのスタッフさんの挨拶やカメラに向かっての話し方がとても落ち着いていて「さすが最年長……」と思いながら惚れてしまいます。滅茶苦茶カッコいいんですもの。

 また、最後のエンディングをどうするかでキャイキャイ言いながらエンドロールになるのですがそのエンドロールもまた良い。Foreverの演奏シーンと共にメイキングですらみられなかった笑顔が沢山流れます。良い笑顔とはこのことを言うんだな……という笑顔。

 また、NEWS担さん大好きメニュー画面も素晴らしい。新聞を重ねたようなデザインはそれだけでも「お洒落」と言わざるを得ない美しさ。それに加えそれぞれのフォントが別々であるところにも心惹かれます。そして題名が見出しであるのに対して記事がそれぞれの曲の歌詞であり、日付が発売日の2010年9月15日に統一されている細やかさ。本当に素敵。誠に素晴らしい。

 

 

 

パッケージが素晴らしい

 

白背景に大きな「LIVE」の文字のオブジェ。その上に ちょっとカジュアルめな正装で座っている彼ら。通常盤のジャケットの彼らです。

各々の足の細さ、長さを遺憾なく発揮しているポージングは勿論のこと、全体のバランスの良さに感動を覚えます。ただ座っているだけなのに六人六様の表情・座り方。なのに一目でみるととても統一感に溢れている。それは立つとバラバラな頭の位置が座ることで1列にみえることだったり、白バックに浮く黒系の衣装であることだったりするのですが、なんと言っても彼らが持つ雰囲気が一番の要因でしょう。バラバラだけれど同じ。その危うさであり強さである何かを強く感じるのがこの通常盤のジャケットです。

 

また、ブックレットも素敵です。先程の「LIVE」のオブジェの前に立つ*2彼ら。このオブジェは新聞をモチーフにしたプリントが施されているのでブックレットではジャケットで感じられた「白」よりも新聞の文字による「黒」を感じられます。その黒は闇や暗さを感じさせないとても明るくスタイリッシュな黒。その黒と彼らの相性は抜群で普段の何倍もカッコ良く凛としているように思えます。言うなればみているだけで背筋がピンと伸びて自信に満ち溢れている感じ。強くてスタイリッシュで余裕があって「都会感」に溢れている。それは「アイドル:NEWS」というよりも「NEWS:NEWS」と思わせるような何かを感じます。私はそんな彼らの「都会感」「現代感」が物凄く好きです。

そしてブックレット真ん中見開きの彼らはジャケットと同じようにオブジェに座っているのに談笑していたり緩んだ表情で笑っていたりします。その「若者っぽさ」「青年らしさ」が先程の「都会感」「現代感」とのギャップを生み出していて強く心を惹かれます。そんな通常盤ブックレットはみているだけでワクワクさせ、自信を与えてくれます。

 

 

次に初回限定盤。通常盤とは打って変わって白ベースの衣装に身を包み、差し色としてそれぞれのメンバーカラーを用いています*3。そして自分の上半身が印刷された紙を新聞を読んでいるかのように持つことでまるでそこに彼らがいるようにみせています。そのアイデアに脱帽です。彼らは顔を見せていないのに彼らがまるでそこにいる。このシンプルでチャーミングなアイデアはこのLIVEのパッケージにとても合っているように感じます。

そして通常盤とは対照的にこの初回限定盤では全員が「右脚を組む」という同じポーズをとることで差し色のメンバーカラーで分かりにくくなってしまった統一性を演出しています。そうすることで通常盤と同じように「バラバラだけれど同じ」を表現しているように思えます。また通常盤と初回限定盤二種類の円盤のジャケットの絶妙なズレ、同一性によってこれら2枚のアルバムでも「バラバラだけれど同じ」を感じさせるエモさをつくり出しているのでしょう。

また、ジャケットの裏面ではジャケットと同じポーズをとっているのに持っている紙の写真を変えることで「訝しげに見るメンバーとそれに不服を唱える加藤さん」という構図ができあがります。その写真に流れる空気感の楽しさ良さがまた彼ららしくて良いなぁと感じます。

また、歌詞カードが冊子状ではなく大きな1枚の紙なのですが紙質が他のものとは違いザラザラ感が強いものを使っています。その質感はまるで新聞紙のようです。そしてデザインも非常に新聞紙に寄せている。歌詞やメンバー名の配置は勿論、このアルバムを引っ提げて行うツアーの告知や新シングルのお知らせなどをまるで新聞広告のように載せているところなど芸が細かく非常にワクワクさせます。

そしてくすんだ歌詞カードにそれぞれの差し色が良いアクセントになっている彼らの写真。そのデザイン性もさることながら彼らの表情がとても良いのです。特に錦戸さん。それぞれがカッコつけていたり柔らかく微笑んでいたりする中、錦戸さんただ1人が弾けんばかりの笑顔でいるのです。その笑顔を見る度に私は錦戸さんがNEWSであった意義を大きく見出します。今は違うけれどあの時あの瞬間の居場所は間違いなくNEWSにもあった。そう思えるのです。

そんなたった1枚の紙なのに色々な感情を抱かせ、最終的に根拠のあるポジティブさを持たせてくれるブックレット、そして「LIVE」のパッケージは本当に素晴らしいと思います。

 

 

 

 

「LIVE」を始めとした4人時代ではない作品をみられない、みたくないファンの方はいっぱいいるはずです。完全なる個人の意見ですがそれならそれでみなくても大丈夫なんじゃないでしょうか。何故なら好きなものをどういう風に愛するのかは人それぞれであって(公序良俗に反しない程度で)その人が楽しくそれを愛していたら良いんじゃないかなと……。大事なのは本人が楽しいか否かです。楽しくないヲタク活動ほど悲しいものはありません。

だから私は「LIVE」の良さについて語りました。それが私にとって楽しい彼らへの愛を叫ぶ方法なのです。物凄く好きなものへの愛を語るのは楽しくて仕方がありませんでした。

 

そしてこの「LIVE」というアルバムを引っ提げていた彼らはもういません。ですが、「LIVE」というアルバムを己を輝かせるために最高の使い方をしてくれるのが今の彼らです。多分、今の彼らはあの時以上にカッコよくて魅力的で輝いている。そんな彼らを応援し愛することができるのが私にとって何よりも幸せであり、自慢です。これから先、彼らは更に素敵になっていくでしょう。そんなことを確信させてくれる彼らってなんて素晴らしいんだ!!素晴ら!!

 

 

 

もっともっと彼らの良いところは褒めたいところはあるけれどきっと他の方々が褒めてくれるはずです。というわけで私の「にゅすほめ」を終わります。長く拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。

 

 

追記(再掲にあたり読み直してみて)

あまり聴かなかった曲ほどちゃんと向き合おうと思ってしっかり文章を書いていた記憶があります。未だに「LIVE」というアルバムは一番好きなアルバムなのですが彼らが彼らであることに対して彼らが向き合っているという感覚が一番わかりやすく出ているアルバムだからなんだろうなぁと思います。ツアーのパンフレットの言葉だって色々あるけれど皆案外正直で不器用でそれでも一生懸命生きていることがわかるから好きですね。そういう風に生きていく彼らが好きだしそういう風な大人になりたいなぁと思うのは今も昔も変わらないです。

*1:手越さん、山下さんは髪型でイヤモニが確認できず

*2:手越さんだけは座っていますが

*3:これも手越さんだけピンクではなくオレンジが差し色となっている

さくらガールを褒めたい

こんにちは、佐藤です。保健のレポートは終わったよ~~!!締切は明日。クリスマスです。先生から「俺へのクリスマスプレゼント楽しみにしてるな!!」と言われたのでレポート用紙5枚、3000字越えのレポートをお渡しします。ちなみに5人で10枚以上のレポートなので私の部分だけ異常に多いレポートになるね!!ヒャッホイ!!

…………本当に根性がひねくれた生徒でごめんね、先生。

 

 

そんな私のどうでもいい事情は置いといて滑り込みでにゅすほめに参加します。せっかくのクリスマスなのに遠い遠い春の話をしようと思います。

 

あの私、死ぬほど「さくらガール」が好きなんですけど。何が好きって

 

その全てが好き

 

歌詞もPVもビジュアルもパフォーマンスもその全てが好き。好き過ぎてTwitterで週1ぐらいのペースでさくらガールの話をしています。ではそのさくらガールのどこが好きなのか。それについてお話していきたいと思います。

 

 

歌詞

このさくらガールという曲は端的に言うと「振られた彼女に未練タラタラな男の子の歌」です。好きで好きで仕方がない彼女から別れを告げられた男の子。その事実を受け入れられない、受け入れたくない彼は現実から目を逸らし続けていてウジウジとしている彼はまさに「青二才」です。実際にいたらイライラしかしない彼ですが何故そんな彼の心情が素晴らしいのか。

そんな歌詞について語っていきます。

 

 

さくらのような 君でした 春のような 恋でした
いつまでも 続いてゆくと そんな気がしてた
風が吹いて 散るように はらはらと 散るように
あの風が連れ去ってゆく
舞って 舞って 僕のさくら

 

きっと彼が好きになった女の子は桜のように可愛くて柔らかい子なのでしょう。そしてその子を桜を愛すようにずっとずっと大切にしていきたいと思っていた彼。

そんな二人の恋は春のように甘酸っぱくて爽やかで青春そのものとしか言いようがありません。きっとあのぽかぽかした陽射しのように柔らかくて暖かい愛情を重ねていったのだと思います。けれどそんな暖かい愛は春に吹く勢いのある風に散る桜の花びらのように突然に儚く散ってしまった。そしてその花びらをただただ見ることしかできない彼。その愛が地面に着く前に必死で拾い上げなくてはいけないことは分かっているのに体は動くことができず、その思いは宙ぶらりんのまま。

そんな彼の心情が感じとれます。

 

曲中何回も繰り返されるこのフレーズ達。繰り返すことによって彼が別れた彼女をあの幸せな日々を思いっきり引きずっていて。そしてその恋を繋ぎ止めたかったのに何もできなかった自分をずっとずっと後悔しています。

 

突然の出会い 教室で二人
なんてことない 台詞ばかり
でも僕にとっては 全部忘れない
きっと一生 忘れない 

このことから2人は出会った時は学生であったことがわかります。また、「突然の出会い」ということから2人は自分の意思ではなく偶然出会ったということから入学式や進級の際に初めて顔を合わせたのでしょう。その際交わされた些細な会話。それですら未だに覚えていてこれからも忘れることはないということから彼にとってどれだけ彼女が大きな存在だったかが伺い知れます。

 

散りゆくから 綺麗なんだってさ
そんなこと知らない僕になにが 出来たっていうのさ

花は散るからこそ花であり美しい。そんなことはまだガキの僕は知らないしどうすることもできないじゃないかという虚しさと苛立ち。この歌詞を歌う手越さんの声に何度胸を打たれたことでしょう。このことを言った相手に対して怒っているようでどうしようもないことに何もできない無力さ、当たり前だというように言われたことを知らなかった自分の無知さ加減に苛立ち落ち込む姿を感じさせます。切なくてやるせなくてどうしようもなくて。そんな悔しさを感じさせる手越さんの声がたまらなく好きで。何回も何回もこの部分を繰り返し聞いてしまいます。

 

言葉にならない キミの『 さよなら』にまだ受け入れられないことばかり
でも僕の前に もうキミは見えない
抜け殻さえ粉々に

 

大好きな彼女に別れを告げられた瞬間のこの歌詞。別れを言われてしまった時、咄嗟の言葉も出せずに目の前が真っ白になってしまった彼。気付いた瞬間には彼女の姿をはもうなく、彼女を引き留める術もない今、彼女を繋ぎ止めようにもどうすることもできない。その事実の残酷さを彼はただただ見ることしかできません。

 

儚いから 綺麗なんだってさ
そんなこと灰色になった今 聞きたくないのさ

 

桜の花びらは儚いからこそ美しい。彼も頭の中ではそのことを理解しています。理解しているけれどもその事実を受け入れたくない。彼女に別れを告げられたことによって灰同然のようになってしまった今ならなおさらのことです。彼は現実から目を背けてしまいます。

 

舞って 待って 僕のさくら

 

最後です。皆大好きのこのフレーズ。ずっと舞い続けていた桜の花びらを彼は自分の意思で止まって欲しいと言います。その彼は先程と同じようにに現実を受け入れられないままです。けれどもどうにかしてその事実を変えようと必死でもがき始めました。

 

事実を受け入れられないままであった彼がどうにかしようと動き始めたところでこの曲は終わります。その結果はどうなったのかはわかりません。けれども彼は一歩前進したのです。

そんな彼の小さくて大きな成長が自分も頑張ろう頑張らなくてはいけないと思えるこの歌詞が私は大好きなのです。

 

PV

本当にこのPVが好きでカラオケにPVを見るためだけに行ったのは私です。2時間パックで流した歌はさくらガールのみ。ちなみに半分はずっと鑑賞して半分は熱唱していました。あまりに好き過ぎて採点マシーンに「感情がこもり過ぎです」って言われました。そんなことはほっといて。

 

このPVは発表された当時「NEWSのメンバーが振られるPV」として話題になりました。その言葉の通り、彼等はメールや電話、手紙など様々な方法で別れを告げられます。その瞬間の彼らはとても傷ついていた表情で見ているこちらも胸が苦しくなります。けれどもその時の表情がとても綺麗なのです。初めてこのPVを見た時、「あ、傷つく人が綺麗って本当なんだ」と思いました。

 

また、衣装もピンクとグレーを基調とした衣装で素晴らしいのです。華やかで可愛らしいピンクとどこか暗い印象を持つグレー。この2色を重ねることにより楽しかったあの頃と暗い気分の今を対比していているように感じます。あと鮮やかなパステルカラーとグレーの組み合わせは本当に素敵だからまた別の機会があったらやって欲しいです。オレンジとグレーの組み合わせとかすごく可愛いんだぞ!!

また、その衣装は普段着のようなデザインですが皆重ね着をしています。それによって春らしさを演出すると共に彼らが何枚も重ねて服を着ることによって本当の自分を二重にも三重にも包んで自分を守っていることが感じ取れるのです。

 

また、その当時の彼等のビジュアルも素晴らしい。チャラついていないわけではないけれど爽やかさを感じるあのビジュアル。特に小山さん。中途半端に伸びているようにみえてしっかりまとまっているあのヘアースタイルは歴代の小山さんの髪型でもトップクラスに好きです。きっとキャスターの今ではできないし、もっと昔だったら体全体が細過ぎてバランスが悪くなっていたと思うのです。あの時だからこそのビジュアルじゃないかなと思います。

 

そしてこのこのPVはくすんだ色合いです。まるでその世界全体にフィルターがかけられているかのような。そのフィルターによって春らしさ、花の散りゆく儚さ、彼のやるせなさを表現しています。きっと彼女が、隣にいた世界はもっと鮮やかだったのに彼女がいないからくすんでしまったこの世界。そんな彼の世界はいつも暗くてなんでかわからないけどどこが暗い気分にさせます。けれど私はこのくすんだ世界が大好きで仕方がありません。

 

そして何より私がこの記事を書こうと思ったきっかけであり何度もTwitterで呟いた言葉。

 

彼らに桜色の口紅を塗ろうと考えた人に米俵10俵送りつけたい。

 

メンバーで並んで歩くシーンの時だけ彼等は皆、青みがかった桜色の口紅を塗っています。普通、彼等が口紅をさすと違和感が残ります。むしろ気持ち悪いと感じる人の方が多いでしょう。ですがこのPVの時の彼等は本当に綺麗なのです。傷ついていて儚くて脆そうな彼等。そんな弱々しい姿を強調するのにその口紅はとても役に立っています。そしてくすんだフィルターがかかっていることもプラスされその姿は生々しさも感じさせつつ、どこか非現実的な趣があります。生きているのか生きていないのかわからない。そこまでの儚さを出す桜色の口紅。視覚的にも心情的にもこの口紅は素晴らしい効果を持っていると思います。そんなこの口紅を彼等にひこうと考え実際に行った人にお米を送り付けたい。本当に。

 

パフォーマンス

テレビ番組でのパフォーマンスで推したいのは最後の部分です。曲のエンディングで増田さんのもとに集まり、それぞれの手を使って桜の形を表現しています。そしてその中心にいる増田さんの手のひらには「さくらガール」とマジックで書かれていたり、ハトの人形が出てきたりというちょっとした小細工がなされています。その時に増田さんに集まるメンバーのわちゃわちゃ感は勿論、その時の増田さんの嬉しそうな顔といったら

 

本当にたまらん。

 

もう幸せの固まり?ふっわふわの綿菓子みたいなハッピーオーラ。この世の可愛いを集めて幸せで閉じ込めてみました(はぁと)みたいなあのピュアさ加減。もうこの世に天使が舞い降りてきたとしか言いようがないですよね。まっすーは天使だよ(断言)。

 

そして加藤さん担当として譲れないのはコンサートでのダブルピースです。あの顔の筋肉を全て集めてギュッとしたクシャクシャの笑顔で見せるダブルピース。個人的にLIVE!LIVE!LIVE!でのダブルピースが一番好きなのですがその時の加藤さんがまたいいのです。花吹雪とピンクの照明をバックにしてのダブルピース。その時の加藤さんを見るたびに普段はあまり見せない年少組さを感じるのです。ちょっとしたヤケクソ感も感じるのですがまたそれがいい。本当にいい。それを含めての青年さ、幼さ。

 

たまらん。

 

あの笑顔を見るたびに「あの表情筋が発達した頬っぺたをつつきたい」と思ってしまいます。プ二プ二じゃなくてガッシリとした頬っぺた触りたい。

私の変な願望は置いといて曲中の切なさと最後の幸せそうなメンバーとのギャップが本当に良いのです。だから見て!!本当に見て!!

 

以上、「さくらガールを褒める」でした!!ずっとKちゃんNEWS(手越さん回)を聞いていたのですごく自由奔放な文章になってしまった。

 

 

追記。(再掲にあたり、読み直してみて)

さくらガールの再録を聴いてもう一度この曲と向き合わなくてはいけないのだろうなぁと思いながら感じた感情は「やっぱり良い曲だよなぁ」だったので書けるものも書けないなと。多分、今も昔も彼らに感じている感情は変わらないはずなのに環境だったり経験値だったりが大きく変化したことによって上手く言えなくなってしまったのかもしれない。誰かが傷つくところはみたくないけれど傷つかないと一皮剥けないという当たり前のような事実が嫌いででもそういうものかもしれないなぁと感じた曲でありPVですね。緩い感じの曲待ってます。

星の王子さま考察

やっぱり無理だった!!

 

あんなアルバムを出されたら考察したくなっちゃうじゃないか!!はてなブログお休みすることなんてできないよ!!

というわけでいきます。「星の王子さま」考察。びっくりするほど長いよ…。書いている本人も終わりが見えなくて半べそになったよ…。それでも何で書くのかって?NEWSさんが好きだからさ!!では参りましょう。

 

題名からもわかる通りこの曲のモチーフとなっているのはサン・テグジュペリ作「星の王子さま」。可愛らしいイラストと深いメッセージ性を持つこの作品は1945年に出版されて以来、世界中の多くの「こども」たち、そしてかつては「こども」だった大人たちに愛され続けています。そんなこの作品を加藤さんがソロ曲の題材にしたことによってさらに多くの人がこの作品に愛情を注ぐことになるでしょう。そのことはイチ本好きにはとてもつもなくたまらないことで。加藤さんという入り口からまた多くの人が「本」という果てしなく広い、それでいて魅力が沢山詰まった世界に飛び込んでくれる。本好きにとってこんなに幸せなことはありません。

 

そしてこの作品は「星の王子さま」という主人公を「ぼく」という飛行士の視点から綴られていきます。ちょっとわかりにくいことですが涼宮ハルヒシリーズのハルヒキョンの関係性と言ったらわかるでしょうか。主人公と語り手が違うこの作品。ではソロ曲の「星の王子さま」はいったい誰目線で書かれているのでしょう。やはり、王子さま?飛行士?それともバラ?私は飛行士目線ではないかと考えています。その大きな根拠となる点は歌詞のある部分なのですが。それは後々説明していきたいと思います。

 

それとは別に個人的に本の「星の王子さま」はテゴシゲをイメージさせる何かがあると思っています。この作品に出てくる王子さまは真っ直ぐで芯のある人物です。そしてその芯はしなやかでありながら、しっかりとしているものです。皆が皆持ちたくても持てない芯を持ちながら、答えの見えない正解を探し続ける姿は常に前を向き続ける手越さんにそっくりです。そしてその王子さまを一人の人間として、そして大切な友人として慈しみ、交流する飛行士。王子さまの言葉を大切にしながらもその風景、メッセージを丁寧に自身の言葉で色付けする彼は言葉を操るのに長けている加藤さんのようです。そう考えるとこの二人の登場人物が二人に見えてくるのです。また、この王子さまは作者サン・テグジュペリの中のもう一人の自分と言われています。なりたかった自分、なれなかった自分。そういう憧れや希望が集まってつくりあげられた王子さま。その関係は加藤さんと手越さんの関係を彷彿とさせます。お互いが持つ自分にないものを憧れながら自分も相手も大切にするその姿は私にはこの2人が重なってみえて仕方がありません。

 

ということで「加藤さん、飛行士っぽくね?」「じゃあこの曲、飛行士目線じゃね?」という視点から歌詞のお話をしていこうと思います。また、言葉を武器にしている人(加藤さんは勿論、嵐の櫻井さんも)が書く歌詞って一つのフレーズに幾つもの意味を込めていて。だから聞き間違えて新たな意味を見出すことにこの上ない至福を感じるのですが。ということでこの曲も例に漏れず見出しています。あと発音フェチなので韻の話も延々とします。ではいきましょう。

 

 

Look at the sky

直訳すると「空を見て」。つまり空に光る星、王子さまを見てということです。最初この曲を聴いたときskyをguyと聞き間違えて。その場合、「彼を見て」ということになるわけですがそれでもどちらも王子のことを指しています。ということは二つの言葉で一つの意味を持たせているということになります。なんて贅沢な言葉の使い方なんでしょう。ド頭からフルスロットルでテクニックを使ってくる加藤さんが愛おしいです。

 

聴こえるかい 飛行士の願い

「きこえる」の部分が「聞こえる」ではなく「聴こえる」なところが言葉を武器にしている人らしいこだわりだなと感じました。勝手に耳に入ってくる「聞く」ではなく意識して耳を傾けるという意味を持つ「聴く」。それを「聴こえる」ではなく「聴こえるかい」というただの問いかけではなくおじいちゃんが孫に問いかけるような口調でたずねるところがまた加藤さんの優しさが滲み出ていてたまらないです。そして「飛行士」の部分が「星」と聴こえることで飛行士だけでなく、王子さまの願いであるとも取ることができます。また、ここまでの空にまつわるフレーズ達はただの空好きとしてはたまらないところがあります。

 

世界がすべて正解じゃない

ザ・加藤シゲアキ節!!とも言えるこの言葉。まさにこの世の真理!!おっしゃる通りです、加藤さん!!と言いたくなります。「大切なものは、目に見えない」。この本の中で最も有名なフレーズを思い浮かべさせるこの歌詞。もう少し突っ込んでみると「自分が見える世界が全てではない」ということでしょうか。それは「自分が思っているよりも世界は優しい」と仰った加藤さんが歌うことでさらに深みを増しているように思えます。

 

In the starlight たゆたい

先程の現実的な歌詞とはうってかわって一気に幻想的なこのフレーズ。このギャップによってどちらのフレーズの良さもより一層際立ちます。また、この歌詞があることでこの曲や原作のこどもっぽさ、おとぎ話っぽさを出してくるところが加藤さんらしいなと感じます。そしてDreamcatcherみもあるフレーズだなと個人的に思っていたりいなかったり。

  

謳いづつけていく ララ このフレーズ

 「うたい」の字が「謳い」なのがニクい。加藤さんらしさ爆発。「こういうところ好きでしょ?」と片頬を上げて笑う加藤さんがすぐに想像できます。悔しいことにどストライクなんです。物凄く好き。「あぁ、加藤さんの手のひらに転がされているな…」と痛切に感じます。ちなみにこの字だと歌唱するという意味ではなく賛美するという意味になるのですがそれによって加藤さんの作者のサン・テグジュペリ、そしてこの作品に出てくる登場人物たちへの尊敬の念を感じることができます。またここの部分が「歌い続けていく?ならこのフレーズ」という風にも聴こえて聴き手に宣言しているようにも捉えることができるのが好きです。あと、この「フレーズ」の部分が「フレェズ」と聴こえる所は加藤担さん皆好きだと思っています。ああ、可愛いなって。愛おしいなって。ハッキリとした理由はわからないけど凄く感じる部分です。本能が反応しているのですかね。

 

 

ここまでの歌詞で韻を踏んでいるのは「sky」「聴こえるかい」「願い」「世界」「正解」「じゃない」「starlight」「たゆたい」「謳い」の9ヶ所でのAI。5行でここまでの韻を踏みながらもしっかりと文章として成立しているところが言葉で遊び慣れているなと感じます。

 

 

 

瞳閉じて 耳澄ませ

 このフレーズでも「大切なものは、目に見えない」の姿が見え隠れしています。王子さまがうたうそのフレーズを受け取るために五感を集中させてというこのメッセージはシンプルでありながら気品が溢れています。あと加藤さんとしては珍しいジャニーズっぽいフレーズ。

 

奥の奥の奥だけを鳴らせ

 何を鳴らすのか。それはきっと自分の心の中にいる「こども」の声でしょう。そしてその声こそ「大切なもの」。心の中に大切に大切に閉まっているその声をただ大切にしているだけじゃいけないと言っているような気がします。また、「奥」の母音はOU。これは「僕」の母音と全く同じものです。絶対「僕」と「奥」を絡めていると思うんだ!!と声を大にして言いたい。そう思うのは「王子さま」というのは自分の中のもう一人の自分であり、その王子さまが大切にしているものは多分、普段は思っていなくても心のどこかではわかっている自身が一番守りたいものだと思うからであって。その大切にしているものを忘れているだけではいけない。大切にしているからこそ鳴らせよという警鐘のようにも思えます。

 

Let’s go and catch the beautiful sunset

 夕日が好きで好きで仕方がない王子様。この歌詞の中で夕日にわくわくするその姿は純粋で愛らしい「こども」らしさを最も持ち合わせている部分ではないでしょうか。「大切なものは、目に見えない」と言った後、目に見える美しいもの=夕日を見に行くという矛盾している行為をすることによってその言葉の重要な意義、夕日の言い表せない美しさその両方を強く持たせているように感じられます。

 

 

ここまでで韻を踏んでいるのは「澄ませ」「奥だけ」「鳴らせ」「sunset」の部分でAE。あと「瞳閉じて」の部分はIEなのですが似たような発音に聴こえます。

 

 

 

日々乱反射していく風景 溢れだすうたかたのページ

 飛行機からみえる景色と筆を持ち日記や本を書き上げる原作者の二つの側面を言い表しているかのようなこの部分。  また、加藤さんの「アイドル」としての姿と「作家」としての姿も重ねてみえます。二つの顔を持つ二人のつくり手によって生み出されたこれらの作品。だからこそ生まれた歌詞なのかなぁと思いました。あと単純に音としても、言葉としても好き。大人とこども。理想と現実。王子様と飛行士。サン・テグジュペリと自分。様々な対比を丁寧に重ねていく加藤さんを一人の言葉が好きな人間としては尊敬し、一人のファンとしては愛おしくて仕方がありません。

 

乾いた砂風に流星思い出にならないように

 これって「乾いた砂風に 流星」なのか「乾いた砂 風に流星」なのかどっちなのでしょうか。ブレスを入れている位置が砂と風の間なので後者なのかなとも思うのですが文章的には前者なのかなと。どうなのでしょう。

そのような幻想的で美しい風景を「思い出にならないように」と言っているということは今までのその記憶をただの思い出として持つだけの大人になってしまわないようにということでしょう。遠回しながらも伝えたいメッセージが確実にわかるこの言葉のチョイスがたまりません。「ように」という自戒といじらしさを併せ持つ言葉が好き過ぎてたまらない。それに加え、「ように」の発音が愛おしくて愛おしくて仕方がなくて。加藤担さん皆好きだと思うのですが共感してくれますか?

 

砂漠の夢また会う日まで ゆらめく笑み 渡り鳥の旅へ

 砂漠の夢=王子さまとの会話として捉えると再び彼と会うことを望んでいるように思えます。しかし、王子さまは微笑みながらゆらめいて渡り鳥と共に旅に出ていってしまった。それはいつ再び会えるかわからない不透明な別れであり自らから彼に会うことは到底不可能です。また「笑み」の部分が「every」と聴こえることで「こども」の頃に持っていたキラキラしたものを徐々に失っていくようにも感じています。大人とは何かを失っていくことなのでしょうか。個人的に「神様のカルテ」での「大人になったら大切なものを守れると思っていたのに大切なものが手から零れ落ちていく(ニュアンス)」を思い出してしまいました。どうなんだろう。

それとは別に「失う」「別れる」というマイナスな行為をここまで美しく昇華させていく言葉のセンスと音のつくり方には尊敬の念を抱くばかりです。あと「旅へ」の発音もかなりのツボなポイントなのですが、最初「タニーニャ」と聞き間違えたので熱く語る資格は私にはない…。

 

花咲く君を抱きしめる明けゆく夜をなぐさめる

 この「花咲く君」は咲く花=バラなのか、花を咲かせた人=王子なのか。どちらが正解なのかは作者の加藤さんのみぞ知るということですが。いつか答えを教えて欲しい。「花咲く」という暖色系のイメージと「夜」という寒色系のイメージを並べることによって幻想的でありながらもカラフルなイメージを持たせるこの部分が「小説家:加藤シゲアキ」っぽくて好きです。個人的に加藤さんの書くカラフルな文章は小説家としての大きな特徴であり武器だと思っています。

 

 

この二行で「夢」「(ゆらめ)く笑み」の部分でUE。「また」「渡り鳥」の部分でAA。「抱きしめる」「なぐさめる」の部分でEU。しかしそれ以外にもアクセントが似ている箇所が数多くあり韻好きとしては悶えます。

 

 

 

ひとつだけ、を探して

 この部分で印象的なのはやはり「、」でしょう。このフレーズに入れる「、」の効果はとてつもなく大きいもので。「、」という文章の途中に入れる記号をここにいれることでまだそのひとつを探している最中なのだということ無意識に感じさせます。ひとつは見つかるのか否か、そもそもそのひとつは存在するのか。答えの見つからない何か、つまり真理を探し続けている王子さまの姿と、その王子さまと別れた後の飛行士もまた何かを探し始めたのではないかと感じられるような気がします。また「大切なものは、目に見えない」の「、」のオマージュでもあるのでしょう。

  

“In one of the stars I shall be living

In one of them I shall be laughing“

 ここだけ「“”」で区切られているということから今までの語り手とは違う人物のセリフだということが伺えます。その内容はある意味宣言のような、宣誓のようなもので。自分とは遠く離れる誰かに向けて贈られた餞別のようにも取れます。きっとこれは王子さまがB612を離れる際にバラが彼に向けて言った不器用な愛の告白なのではないかなと思っています。

 

Bitterもいつしか Good taste になる

 英文を日本語訳したようなこのフレーズ。どこかで聞いたことのあるような内容だなと思っていたら、煙草やお酒についてよく言われるセリフでした。大人の象徴として扱われるこの二つのモチーフをこんなお洒落で美しい文章にするあたり、さすが加藤さん…。という感じです。ちなみにこの曲で一番好きなフレーズです。

 

ならこどものままで僕はかまわぬ

 先程のフレーズを見事に切り捨て拒絶するその姿はまさに「こども」であり残酷で純粋です。けれどその「こども」でいることにとても大きな意義や価値があるのではないでしょうか。そしてその価値を見出すことができることにも意味があると私は思っています。「こどものままで」が「このままで」とも聴こえるのでさらにそのメッセージ性が強く感じられるようになります。

 

秋に咲いた不時の桜は

 「不時の桜」を「藤の桜」「不死の桜」と聴き間違えたのは私です笑。この箇所が歌詞カードを見て「あぁ~!!」と一番納得した部分でした。「桜」という儚さの象徴のようなものを歌詞に組み込むことによってこの曲の持つ世界観や雰囲気を保ちながら、原作にはない新たな色を出しているところがどうしようもなく美しくて羨ましいです。そしてなにより「不時」というボキャブラリーを持っている加藤さんが格好良い。

 

次の春も咲けるのだろうか

 思いがけなく咲いた桜の木。大人になるとそれすら素直に受け入れることができないのにその先のことまでも考えることのできる「こども」ならではの発想力。そしてその感情を伝える言葉。それはきっとこどもでは選ぶことのない言葉で。そのギャップが加藤さんの器用さ、不器用さを感じさせます。そして「咲けるのだろうか」の歌い方!!区切り方!!

 

幸福にくすぐられる感傷をいつまでも

 幸福にくすぐられる環境ってきっと物凄く幸せに包まれた環境なんじゃないかと思うのですが。その中で感傷を持ち続けるということは「こども」としての純粋さ、繊細さを持ち続けるということであって。目に見えない第六感を常に研ぎ澄まさせるという忙しさに追われる大人になるとなかなかできないことをやろうとしている強さ、強かさ(したたかさ)を感じさせます。その意志の強さとは裏腹に柔らかい印象を与える言葉によってこの曲の世界観を壊さない加藤さんのバランス感覚が好きです。

 

 

ここの一ブロックの言葉のチョイス、歌い方がhipなpopの人の後ろ姿が見え隠れする所以なのかなと思っています。特に「咲けるのだろうか」の歌い方、ブレスの位置の入れ方とかが「っぽいな」と一櫻井担として思います。褒めているのか否かって言われるとうまく答えられないけれど物凄くツボであることだけはお伝えしておきたい。

 

 

 

憂鬱と喧嘩する夜を 静かな情動に沈めて

 「憂鬱」な感情ってある意味「大人」とイコールで繫がるもので。それと戦うことは大人になるかならないかという問題であるのですが、その問題を抱える時点ですでにその人は大人になりつつあって完全なこどもではない。そういう問題を認識すること自体が愚問であると言っているような気がします。

 

ひとひらの愛を愛でる 淡い灯火のように

 そういう問題を抱える前に灯火のように柔らかく真っ直ぐな愛を持ち続けることが大切で。ただただ可愛らしく柔らかい言葉が更に愛を大切に思っていることがわかります。

 

砂漠の夢また会う日まで ゆらめく笑み 渡り鳥の旅へ

花咲く君を抱きしめる明けゆく夜をなぐさめる

ひとつだけ、を探して

 二度目のこのフレーズ。一回目では漠然とした不安や悲しみで溢れていたこれらの歌詞が二回目では「こども」であることの大切さや意義を見出しているように思います。

 

Invisible to the eye

This is essential

冒頭ではコーラスの方が歌っていたこのフレーズ。原作では少し違う言い方ですがどちらも日本語訳すると「大切なことは、目に見えない」。それを加藤さんも加わって歌うということがある意味トリガーとなっているのではないでしょうか。そしてこの台詞を今まで婉曲的に言ってきたことをここで直接的に言うことにも大きな意味があると思います。ここから怒涛のように伏線回収、隠し玉投入が始まるのですがそれが凄く楽しい。

 

砂漠の夢 また会う日まで ゆらめく笑み 渡り鳥の旅へ

 ここから楽器の音もコーラスの音も小さくなっていって加藤さんの声が一番強調されていくのですけれども。これで三回目となるフレーズがまた違う姿を魅せてくれるところを感じるたびに「あぁ、この人はつくり出すことが好きで好きで仕方がないんだな」と思うのです。

 

悲しい丘を越えて 痛みかすむ海まで

 ここで今まで繰り返されてきたフレーズが変わります。王子さまと別れ、今まで過ごしてきた現実という世界に戻ることになる飛行士。きっとその世界は海のように広く、痛みを伴うことも多くあるでしょう。けれど王子さまの言葉を知っている彼は以前とは大きく変わっています。「大人」でありながら「こども」である彼はその痛みをただの痛みとして感じることではなく違う形で柔らかく受け入れることができます。それは物凄く大きな価値があるものだと思います。

 

星の光をいま

 ここまで「流星」や「stars」という言葉は出ているのですが、直接「星」というものにスポットライトを当てているのはここが初めてで。最後の最後にとっておきを持ってきたか!!という気分になります。そしてこのフレーズが終わると同時に再び一気に楽器が増え始めて。音という目に見えないものを星の光という視覚で認識する者を表現しているところがニクくて格好良いです。簡単に言えば、好き。

 

心の勇敢 軌跡に綴れ 時の冒険 果てるまでいざ進め!

 今までこの曲の語り手が飛行士であるという一番の根拠はこの部分です。それはこれが王子さまから飛行士へのメッセージだと思っているからです。最初に言ったように王子さまは自分の中のもう一人の自分です。その自分からのメッセージは自分が本当にやりたいこと言いたいことではないでしょうか。前半のフレーズは「大切なことは、目に見えない」ということを文字と絵という目で認識するもので伝える。そして自分が感じたことをそのままにしておくのではなく心の中に書き留めておいて欲しい。そして後半のフレーズの「時の冒険」を人生とするならば「果てるまでいざ進め!!」ということは一生懸命生きろ!!燃え尽きるまで抗え!!ということなんだと思うのですが。それは本の最後では消えてしまう王子さまからのメッセージとしては物凄く人間臭くて真っ直ぐで。その「こども」っぽさも「大人」っぽさも持ち合わせているところが王子さまがその飛行士のもう一つの人格であることを感じさせます。

そして加藤さんは案外、こういう熱くて真っ直ぐなメッセージが好きなんじゃないかなぁと思います。照れくさいから前面に出さないでコソッと突っ込むところが「っぽい」し愛おしいなぁと。

 

花咲く 君を 抱きしめる 明けゆく 夜を なぐさめる

ひとつだけを、探して

 三回目のこのフレーズ。回を重ねていくことによってこの言葉の意味も目的も深くなっていって。「こども」であることにも「大人」であることにも受け入れていって新たな道を見つけたそんな風に受け取れます。

 

 

 

「こどもになりたい」という意志を持ちながら使う言葉はとても凝っていて色鮮やかで。非常に大人っぽいです。それは原作の「星の王子さま」でも言えることで。使っている口調は幼いのに全体的にどこか大人びていて。そういうアンバランスさ、バランスのよさがこれらの作品の魅力なのではないでしょうか。それらを作り上げた二人の創造主は「こども」の心を忘れていない立派な大人なのでしょう。前半は言葉遊びで耳からワクワクさせ、後半では言葉の持つ力で世界を広げさせていく。これは言葉と音、両方を武器にすることができる加藤さんにしかできない芸当だと思います。そしてまさに「因数分解して再構築」という言葉が似合う曲だなぁと思っています。もともとの原作をきちんと尊敬しつつも自身の色で染めていくその姿は王子さまと飛行士の姿を思い起こさせます。そうしたら加藤さん、地でメタいじゃないですか。うわぁ、すげぇ。

 

 

ということで星の王子さま考察~活字中毒・発音フェチ・時々感情だだ漏れ~

でした。本当に私の主観で話しているので実際はそうでなかったり、全く的外れなことを言っていると思います。そして考察してて「あ、これ終わらないやつだ…」と思っていたりしましたが、物凄く楽しかったです。こんな楽しい思いをさせてくれる作品を作ってくださった加藤さんとどうしようか悩んでいた私の背中を押してくれたフォロワーさんに感謝してもしきれないです。本当にありがとうございます。

他の方みたいに「好き」という感情を素直で真っ直ぐな言葉で伝えることができなくて。こういうまどろっこしい方法でしか言えないけれど。少しでも「あ、この人NEWSさん、加藤さんのこと好きなんだな」「それだけ彼らは魅力的な人たちなんだな」って。そう思って頂けたらそれだけで十分幸せです。

 

P.S.

この記事を書くために星の王子さまにまつわる本を読んでいたら部活の方からホワイトデーのお返しに星の王子さま関連の物を貰いました笑。むちゃくちゃ嬉しかったよ!!ありがとうね!!

 

 

追記(再掲にあたり読み直してみて)

好きなモノに対して言語化することがあまり得意ではないのだけれどもどうやった自分の感情を自分が感じた世界観を壊さずに伝えられるかと考えた結果がコレだったんだよなぁと思います。何かを積み重ねていくことは裏切らない、裏切らない世界観であってくれと思っている感じが凄い。完全なる個人的な感情ですね。多分ああいうどの世代にも分け隔てなく掴み取ることが出来る題材だったからこそかけた文章だと思います。「世界」で書けるかな……難しいな……書けたら楽しいんだろうけれど。

DandelionとSupernaturalという捻くれた応援歌

こんにちは、佐藤です。                 

 

突然ですがジャニーズらしい曲ってなんでしょうか。甘くて切ないラブソングでしょうか。激しいダンスナンバーでしょうか。様々な曲がある中私はジャニーズらしい曲とは応援ソングだと思っています。

 

自分とは違う世界で輝いている彼らが自分のことを応援してくれる。キラキラ輝く彼らが「頑張れ」や「君ならできる」と言ってくれる。例えそれが自分だけのメッセージではないにせよそれらの言葉はとても勇気づけられるものです。それらの言葉は綺麗事かもしれないし理想かもしれない。けれどもその綺麗事が何故か心に染み渡り、また新たに前を向くことが出来るようになることがあるのは紛れもない事実です。

また個人的にアイドルという職業はファンを始めとした多くの人に夢や希望というものを与え、笑顔にさせることが仕事だと考えています。その為に歌い、踊り、話し、輝く。そう感じています。彼らがこなす数多くの仕事の中でも「応援ソングを歌う」というものはそのアイドルの本質である「夢や希望を与え、人々を笑顔にさせる」をわかりやすく、大規模にできるものだと思ってます。そして、最も正攻法です。

 

そんな応援ソングも時代が進むにつれグループが多くなり、そのグループの活動年数が増えていくことによって多様化してきました。両手でブンブン手を振ってくれる曲。そっと背中を押してくれる曲。彼らの背中で語る曲。どの曲もそれぞれの方法で自分たちに元気を与え、前進させてくれる。曲によって色や形が違う彼らの声は、言葉は、音は、その時々によって様々な効果を生み出し、我々を笑顔にさせてくれます。また、多様化することによって状況にピッタリな応援ソングが自ずと見つかってくることができるようになりました。*1

そんな様々な種類がいる応援ソングの中で私が一番好きなジャンルは「彼らに現実を突きつけられる曲」です。これはきっと私の主観であって、「その曲はそんなこと言ってないよ」と言う人もいるでしょう。「主題が全く違うでしょ」と感じる人もいるでしょう。それでも私はそれらの曲から現実の厳しさ、残酷さを見出してしまいます。けれど私はそんな曲たちを「応援ソング」だと感じ、愛しています。今回はそのうちの2曲の話をしようと思います。

 

 

  • 嵐 Dandelion

相葉さん主演の月9「ようこそ、我が家へ」の主題歌「青空の下、君のとなり」カップリングである「Dandelion」。「別離」という花言葉を持つタンポポが曲名のこの曲はアイドル「嵐」からのメッセージよりも、ただの成人男性5人のメッセージの割合の方が多いように感じられます。それはまるでアイドルという肩書きとは別の視点から自分達を見つめているようです。まさにアイドルという自身であり自身ではないものからの「別離」。表題曲である「青空の下、君のとなり」という曲は他のシングルに比べると現実味を帯びた作品ではありますが、それ以上にこの「Dandelion」という曲はシビアで現実を見つめている曲です。

 

だから 映画にあるような 人生憧れても

大事なモノはそう ここに

何にも まだ終わってないから 独りよがりの夢でも

夜明けの その時まで

ね。そうでしょ? 今こそ

 

だから 苦くて悔しい 日常飲み干して

この目で確かめるしかない

変わらない モノなんてないから 諦めなくていいさ

ここから始まるでしょ?

 

この曲は個人的には辛酸も甘い汁も嘗めた大人への応援ソングだと思っています。

学生の頃、誰しもが心のどこかで持っていたキラキラした未来への希望や前向きな気持ちというまっすぐで純粋な感情は社会の荒波に揉まれていくうちに少しずつ汚れ荒み、なくなっていきます。光があれば影もある。キラキラした未来の裏には闇雲な現在があります。そのような答えが見えない道を歩いていくうちに希望というものはあまりにも重荷で無駄なように思えてきます。実際は希望のためにその道を歩いているのに。自分の行動の根っことなるものを「重い」というだけで投げ出しそうになってしまう。そんな現実を見ているようで見えなくなってしまって自分の根幹が揺らぎ始めている大人の気持ちがこの曲の所々から滲んでいます。そうして大人の気持ちを代弁しながらも「でもここから始まるんでしょ?始めるんでしょ?」と別の角度から問いかけてくるこの歌。まさにこの曲が共に現実を認識しながらも「お前はまだまだいけるよ」というメッセージを送っているように思えてなりません。そう考えるとこの曲は現実を自分の足で歩いて行ながらも迷い始めた大人に向かうべき場所を示し、グッと背中を押す曲ではないかと思うのです。その力は他の応援ソングのように元気いっぱいで全力ではないかもしれません。けれどその力加減は確実に押してくれているということがわかるものです。その感触は自分を応援してくれる人がいるのだという安心感を与えます。そしてその安心感があるからこそ落ち着いて自分が行くべき道を歩いて行けるのです。それはずっとローテンションだった気持ちを改めて見つめ直して、落ち着いた新鮮な心で頑張ろうと思える、そんなもののように思えます。

そう考えるとこの曲は相談した時に「わかるよ、わかるけどさぁ…」と言って指摘してくれるような友人のような曲だなぁと思います。誰かが暴走した時に冷静に突っ込みながらも笑っているような子。マラソンでいうペースメーカー的な存在。そういう子はどんな楽しいことがあっても辛いことがあってもいつもその子はその子でいてくれる気がします。その姿はこの「Dandelion」という曲と重なるのです。どんなことがあっても決してブレない軸を持っている。そんな子のように思えてならないのです。そしてその子の近くにいると自分も影響されて自分も常に落ち着いて行動できるようになっていきます。そんな影響力もこの曲と似ている点の一つです。

そんなこの曲は自分が暗い時もテンションが高い時もいつものフラットな状態に戻してくれる曲です。テンションが低い時、自分の気持ちを前向きにさせることができる曲は数多くあります。一方、感情が昂り自分の本来の姿を見失っている時に自分を落ち着かせることができる曲は数えるほどしかありません。しかし、この曲は今自分がどうしたいか、どうするべきかを聞いてくることで自身を客観的に見ることができ、その結果自分の力を1番発揮することができるテンションに持っていく。それはこの曲が自分の軸の代わりとなっているからです。その軸は現実を突きつける冷たい部分を持ち合わせながらも「ほら、頑張れ」という感情を秘めている優しくて暖かいものです。だからこそそんな自分の軸となってくれるこの曲が大好きなのです。

 

 

あと、無茶苦茶曲調がお洒落です。イントロのコーラスからワクワクして。まさに胸が高鳴るとはこのことだなと。その曲調もまた、いつもテレビで見ているわちゃわちゃした嵐とはまた一味違う成人男性5人の曲だなと思わせる要因の一つです。あとラストの「get up now!」の加工がものすごく好きで。雑な言い方をすると凄くカッコよくてシビれる。自分の感情全てをブワッと揺さぶられます。そして何故か夜の高速のオレンジ色の電灯を思い出します。タンポポなのに。夜の高速って何か遠くの遊園地とかおばあちゃんの家とか非日常を過ごした後、いつもの学校や仕事がある日常へ戻る時に通る場所というイメージがあって。そう考えるとさっきまでのワクワクへの「別離」とその「別離」をすることへの寂しさが混ざったなんとも言えない気持ちがこの曲に重なるのだと思います。

 

 

 

  • NEWS Supernatural

NEWSさんの「LIVE」というアルバムに収録されているこの曲。私はこのアルバムが好きで好きで仕方がなくて。収録されている曲の素晴らしさもパッケージの可愛さもどれをあげてもトップクラスに好きな作品です。死ぬときにはこのCDを棺桶に入れてくれと再三言っているくらいには愛しています。それぐらい好きなアルバムの中の一曲である「Supernatural」というこの曲はこのアルバムの中で「一番真っ白な曲」だと思っています。

 

携帯電話に叩き起こされ

僕のアクビは叫んでいる

「もうちょっと寝かせて!寝不足なんだ」

現実は許してくれないね

 

昨日より 良い日にしよう

人生ってそんな単純じゃない

僕らこそ人生の主役

色んなことが待っているでしょ

 

自身の不運さを自虐するところから始まるこの曲。そんな悲運に巻き込まれたことに対して嘆く暇もなく、世界は回っていていきます。そしてそのことをスッと受け入れ、だから僕らは生かされているんだと歌うこの曲。それは自身の運のなさを具体的に説明し、嘆くAメロからそんな自分を冷静に分析するBメロ。そして「愛」や「月明かり」など幻想的な言葉が続くサビ。アンバランスなようで絶妙なバランスをとっている歌詞によって作り上げられています。そして、その絶妙なバランスの歌詞は何故かわからないけれど「よし、今日も頑張ろう」と思えるものです。

散々なことがありながらそれでも僕らは僕らであり、鳥が求愛するようにこんな不運なことがあるのは自然の摂理なのだとこの曲は言っていて。だからこそそれらを受け入れ生きて行く。そのように考えているこの曲はとてつもなく大人で。つい、人生何周目ですか!?と聞いてしまいたくなる曲です。そのようなこの曲の人生経験の豊富さを感じさせる部分はタイトルともリンクしているように思えます。「Supernatural」の日本語訳は「超自然」。なんとまあ、そのままな訳なわけですが超自然に考えても出ててこなさそうな考えをこの曲は持っています。けれど実際問題、この考えを超自然に持てたら多分人生はとても楽しいものになるのではないかなと思う自分がいるのは事実です。どんな辛いことがあってもそれは自分が自分であるための糧となる。そう思えたらどんなに楽なことでしょう。けれどもそう簡単に受け入れることはできません。だからこそこの曲は「僕らこそ人生の主役」と言うのであり「人生ってそんな単純じゃない」と指摘するのだと思います。

それらを踏まえるとこの曲の包容力の高さは計り知れません。様々なことがある中で「そうだね、そういうこともあるよね」と共感してくれる優しさ。その上で「こうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをしてくれる真面目さ。そして、「花が咲くように実をつけるように貴方は貴方であるのは当たり前のことなのだから大丈夫。」と言ってくれる前向きさ。それは様々なことで不安になってしまった時に言ってくれるととても落ち着くものです。そう考えるとこの曲の包容力はまるで洗いたてのシーツのように温かくて大きくて。この曲を聞く度に色々なことを1度洗濯して真っ白な気分に、まさに「0の状態」に戻してくれるような気持ちになるのです。だからこそこの曲を私は「真っ白な曲」と感じるのだと思うのです。この曲を聞く度に真っ白な気持ちになって。色を塗る時、背景が白だと塗った色が最もわかりやすく鮮明に写り、主役となります。それは気持ちの面でも同じです。真っ白な気持ちになった後、自分はどんな気持ちになのかハッキリとわかる。その色は多分、この曲を聞くその人次第です。その人がどのように考え、選択するか。それには正解も不正解もなくて。この曲を聞くとどの道も貴方が選んだのだから合っているのだよと言ってくれるような気がしてなりません。言いかえれば誰の意見にも左右されずに貴方の以上ので選択することが大切なのだよというとてもハッキリとしたメッセージになるわけですが。そうやって「人生ってそんなに単純じゃない」と言いながら「単純じゃないからこそ貴方が貴方でいることが当たり前のことなのであり、貴方が選択することが大事なことなんだよ」と言ってくれるこの曲の暖かさが好きで好きで仕方が無いのだと思います。

 

他にこの曲が好きな点としてこの曲はメロディも爽やかで、Aメロの不運さに笑ってしまいながらもサビの歌詞の大人っぽさが新たなギャップを生み出していて。その真逆さ加減がとてもいいなと思っています。あとキラキラしたNEWSさんの真っ白さとこの曲自身が持つ白さがうまくマッチングしていてより一層、双方の白さが際立っているなと。あと、とにかく音が可愛くて大人っぽくて素敵。テンションのアップダウンがそこまで激しくなくて。落ち着いていて。その中での楽器のタイミングや強弱の使い方がとてもうまいなぁといつも思っています。特にピアノの使い方が絶妙。ある意味、ピアノがもう1人のボーカルのような気がするくらいピアノが活躍している曲です。このピアノがあるこそ、この曲の優しさが際立ってるのかなと思ったりします。

 

 

 

これらの2曲のように彼らに「現実ってそんなにうまくいくものじゃないし、自分でどうにかしなきゃいけないよね。」という至極まっとうでリアリスト的な意見を言われると心にとても深く刺さるものがあります。それは多分、幸せを届けることが仕事の彼らに現実というある意味彼ら自身から一番対極なものを突き付けられることが原因だと思うのです。いつも夢だったり希望だったりそういうある意味「綺麗事」を歌い続ける彼らが我々に現実という生々しい世界に目を向けさせる。非現実を彼らに求めている人にとっては「現実に目を向けさせる」という行為はアイドルとしてはあってはならないことかもしれません。けれども彼らはただ現実を見せるだけじゃなくて。その現実にどうすればいいのか、どう向き合えばいいのか、そのヒントを彼らは教えてくれます。それがこの曲達が応援ソングである所以であり、彼らが我々に前を向かせる力を持っている「アイドル」だからこそなせるわざです。私たちが生きている現実という世界は自分がどうすればいいかは誰も教えてくれなくて。どんな事でも自分で考え、行動するるのことが当たり前の世の中です。けれど彼らは私たちに道標をたててくれる。そう考えると彼らは優し過ぎて。とてもとても大人で。そう感じるとやはり彼らはアイドルなのだと思うのです。どうすればいいのかを教えることでその曲を聞いた人々はおのずと自分の幸せに近づくことができます。それは遠回りな方法ですが、「人々に夢や希望を与え、笑顔にさせる」という彼らの仕事の本質に結びつくのです。そのようなことを考えこれらの曲を聞き、彼らのその優しさに触れるたびに私はあぁ、彼らにはかなわないなぁと勝手に感じてしまうのです。そしてやっぱり私は彼らのことが大好きで仕方がないんだなぁと再認識します。

だから私は「現実を突きつける」曲に彼らの優しさを感じ、現実にちゃんと向き合おうと思えるのです。確かに彼らに突きつけられた現実は目を背けたくなることもあります。世の中はそんなに甘くない。そう思っている自分がいることも確かです。けれど世の中は案外我々に優しいと思える方法を彼らは教えてくれます。現実とどう向き合うかを彼らは諭してくれます。その上でこの残酷で綺麗な世界をどう感じ、受け止め、生きていくのかは自分次第なのかもしれません。そうなのだとしたら私はちゃんと前を向いて受け止めたい。彼らの姿を声を歌を見聞きする度にそう思うのです。

 

この記事を書いたのはこれから先、人生で一番応援ソングにお世話になる時期に突入することになるからです。その前にただただ聴いてなんとなく元気になるんじゃなくてその応援をちゃんと受け入れられるようになりたくて。受け入れて100%力に出来るようになりたくて。この記事を書きました。という訳でジャニヲタから受験生にジョブチェンジしてきます。そして来年の春、また受験生からジャニヲタに戻ってここで「好き」を垂れ流しできたらと思います。では。

 

追記(再掲にあたり、読み直してみた感想)

流れるような文章が好きで綺麗に流していこうとしているんだろうなぁと思いましたね。ちゃんと生きていこうとしている感じが凄い。今も勿論ちゃんと生きていきたいし背筋を伸ばしたい気持ちはあるんだけれどもそれを明確に表して曲を軸にしている辺り頑張って生きていたんだろうなぁと頑張って生きていたんだろうなぁと。今もDandelionとSupernaturalは大好きです。ダメ人間でもダメ人間なりに頑張って生きたいね。

*1:けれどその曲に自分を重ねあわせるなんておこがましいと思い葛藤する自分がいるのは否めません笑。

俺的EPCOTIAライナーノーツ EPCOTIA SAFETY GUIDE -INTER‐

意外と早い更新だなと自分でも思います、佐藤です。

いくら書いても書いても終わらないライナーノーツ。その主な理由はこのアルバムが素晴らしいからだということなのですが。本当に終わらない。これが完成する頃には次のアルバムの話が出てしまうのではないかと思ってしまうほどです。どうにかならないかと感じ、出した策は「一曲ずつ上げていくこと」。ちょっとずつ上げていって最終的には1つの記事に戻そうと考えています。

そうやって目に見える成果を出していこうかと……。ちなみに今年の夏の目標は「自己肯定感を上げる」です。ということでいってみよう‼

 

EPCOTIA SAFETY GUIDE -INTER‐

 

まさか、機長がMIYUKI SAWASHIROだとは思わなかったです。感想のド頭がNEWSさんではないことが本当に申し訳ない限りでいっぱい。それでもやっぱり、最初に聞いた声の衝撃が凄まじかったことは確かです。個人的には物凄く嬉しかった。なんだろう、好きなモノと好きなモノが交わる楽しさはなんとも言えない喜びがあるんですよね。それをこのアルバムでしかも一発目に感じられたことがその喜びを何倍にもさせていたのだと思います。そうして一気に感情を持っていかれたのは凄い良かったなと。それは多分彼らの意図していたところではないのかもしれないけれどもそういう偶然があるのはなんだかラッキーだなぁという気持ちになりました。そして、しがないアニヲタでもあるのでセルティ~‼柴崎~‼花ちゃ~ん‼となってしまったのは言うまでもありません。何故だか沢城さんの声を聴いて色々な時代がフラッシュバックしてしまいました。まさかこのタイミングで聴けるとは思わなかったので。あとアルバムが発売された当時「貴方の沢城みゆきはどこ?」という感じのTLになっていたのが個人的には面白かったです。私は「K」の淡島さん。ということで機長が(CV:沢城みゆき)なところでもうこの機体は当たりなんだということが感じられます。そしてこれからの旅の楽しみが確約されているのがとても嬉しい。そういう風に声だけでこれからの未来の楽しみが決まっているのがもう凄いな沢城さん……と。物凄く好きな声優さんなのですが更に好きさが増していきました。

そして、これはNEWSさんのアルバムであることを忘れてはいけない。これからNEWSの旅が沢城さんの案内から始まるんだ‼という気持ちになって楽しさが増していきます。ちょっとした仕掛けによって楽しみに楽しみが掛け合わさっていくので更にワクワクが止まりません。そう改めて考えると面白いよなぁNEWSのアルバムとしみじみと感じました。そうやってこの数秒だけで楽しいことへの逡巡が止まらないのが面白くて仕方がないなと。

あと、このご案内のベースが飛行機の機内安全アナウンスで耳に馴染みがある感じが凄く良い。馴染みのある内容が音楽という括りで聴けるのが心地良い違和感である気がします。また、言っている口調は普段聞いている機内案内なのに使われている単語が宇宙にまつわるモノで引っ掛かりが生まれるのが物凄く素敵で面白いなぁと。「無重力」「未確認飛行物体」という耳馴染みのない言葉が含まれることで普段は流している音声を「ん?」と感じてしまう。そしてどんどんその引っ掛かりが大きくなっていくのがかえってワクワクしてくんですよね。また、その過程がこのアルバムに対する期待感を膨らましていっているような気がしていて楽しい。個人的に秀逸だなと感じたのが「離陸着陸」ではなくて「発射着陸」であったところ。確かに宇宙関係の乗り物は離陸ではなくて発射と言うもんな……と改めて考えさせられました。その言葉の選び方が細やかで完全に宇宙へ向いているのが良いなと思います。

そして、その後ろで流れているBGMの流れが素晴らしい。宇宙感を感じる電子音であるのだけれどどこか交通案内で流れるような音の作り方な気がします。そのピコピコとした電子音が周期的に流れながら少しずつ変化していっているのが凄く面白い。そういう決まった音が流れていながらメロディが生まれたり消えたりしているのが宇宙の移り変わりと重なっていくんですよね。長いメロディ、早いメロディ。様々な音が流れているはずなのに感じる印象は「シンプル」。それは似たような音で構成されているからなのですがそれでも不思議と感じてしまう。その無機質な電子音が折り重なっていく感じは少し未来的な感じがあって宇宙のイメージと重なります。

また、構成も面白い。途中で一瞬終わったような音になるのに案内は終わらないところがあって。その裏切り感が一癖も二癖もあるギミックのこだわりを感じさせるよなぁと。そして最後に一定的に流れていた音が集約されて飛び立つような音になることで案内が終わったこと、そしてこれから宇宙の旅が始まることが感じられるのが非常にメタ構造な気がします。「あぁ、終わった‼」「あぁ、始まった‼」という真逆の感想を同時に味わえるのが凄いなと思うし、それがイントロダクションとしてあるのが凄く好き。

この音声案内を最初に持ってきたというのがなかなか挑戦的だなと思うのですが、これから宇宙の旅に出ると考えたら至極当然な流れだなと。旅の始まりには必ず聞くモノなので。でもそこに目を付けたという感性が素敵だし頭フル回転だなと思いました。意外性に溢れているのにしっかり考えると納得しかない感じがとても好きです。そして日常生活にある音声案内を通してEPCOTIAという非日常に連れて行くのがまた発想としてメタ的な気がして。でも前述のようにその日常生活の一部の音声案内にも非日常が入っている。日常生活に非日常のエッセンスを入れていくことで自分達の世界に人々を持っていく、連れて行くのがのが素晴らしいなと思います。

 

 

という感じで出していけたらなぁと。小マメに出していきたい。

歌って欲しいな、この曲

お久し振りです、佐藤です。

プレ販も始まり、もうすぐ15周年だなと身を持って実感しています。時が経つのは早いものですね、本当にね‼まだ俺的EPCOTIAライナーノーツ終わってねぇよ‼でも違う話しちゃうよ‼

ということで今日は15周年でやってほしい曲の話をします。入れないんだけどね‼でも考えちゃうよね。特別なコンサートだからきっと色々な曲をやるんだろうなぁと思うわけですが。個人的にどんな曲をやるのかをぬるっと考えてみました。自分の夢と希望のかたまりだからどうなるかはわからないし、やらなくても考えられたことだけで十分幸せです。


Devil or Angel VS SHOCK ME


やっぱりやって欲しいよね‼ヲタクの夢と希望が詰まってるもんね‼初めて見たときの衝撃が物凄くて、それからしばらくは「NEWS=Devil or Angel VS SHOCK ME」という構図が出来上がっていたのは懐かしい思い出です。

どちらの曲も物凄くカッコよくて惚れ惚れするわけなんですが、それを組み合わせようと考えつくのが天才だし、それをバトル方式にしようとするところもまた天才。元々その2つの曲がごちゃ混ぜになって歌われること自体が試みとしてとても好きなので。しかも上手く編集しているんですよね。どちらの曲の良さを打ち消すことなくむしろどちらの曲の良さも120%出しているところがとにかく好きです。それはそれぞれの曲の肝となる部分を上手くズラしていながらも息つく間もないあのスピード感があるからこそなんだろうけれど。そういうところが物凄く好き。

そして構図が最高ですよね。戦うんですよ。歌で、踊りで。たまらないなと何年経っても思います。そして勿論曲でぶん殴っているところも最高なんだけれど、自分たちの声で会場を支配しようとしているのが物凄く好き。そして当時の若さで戦う感じも好きなんですが、今の大人になったNEWSだからこそできる戦いを見せてほしいなと思っています。とにかくガッシガシに踊って無茶苦茶悪い顔をしてほしい。戦う組み合わせは昔の時と同じが良いなぁ。

衣装や照明の色も赤と青のままでいい。というかままがいい。それすらも多分今の彼らなら上手く自分達のモノにしてくれるんじゃないかなぁと思うので。現状として加藤さん手越さんの年下と小山さん増田さんの年上になるのが面白いし、声質的にも対称性が生まれるのが楽しいと思います。なにより、シンメが戦うというのはあんまりシンメに興味がないヲタクでも否応なしにワクワクしてしまうんですよね。あのぞわぞわとする興奮を久々に感じたいなぁと思いました。

個人的には帽子を被っている手越さんが物凄く好きなのでまた被ってくれたら良いなと。

 

アリバイ

あの曲のコヤシゲのリア恋みったらありゃしない。そしてテゴマスの使い方の贅沢さ。なんかたまらないなと思います。

リアリティに溢れる歌詞とおシャンティな曲調マッチ具合というか噛み合わなさというか。そのギャップが物凄く良くて。可愛くて仕方がないなぁと思います。それを今の彼らでやることのワクワク感が物凄く良いと思うんですね。勿論、年齢と合わない歌詞もあるわけだけれどそれは味の素マジックがどうにかしてくれるでしょう。

スクリーンとか上手く使ってやってくれたら最高だなと思います。それでテゴマスがちょっと離れたところとか階段の上で歌うとかね。そういうコヤシゲとテゴマスの位置をずらして歌うことで彼氏と友人という対比が生まれる気がするので。そういう視覚的な要素でこの曲を表現するのも物凄く楽しくて素敵なんじゃないかなと勝手に思っています。

個人的には大人な友人ポジのテゴマスがカッコ良過ぎてたまらないなぁと思います。それをコーラスで表現するという手法自体が無茶苦茶頭良い考え方だなと思うし、それができるテゴマスが最高だなとも思うわけですが。そして、コーラスが多い曲なのにそれをむしろ逆手に取っているというか、コーラスが多いからこそテゴマスの友人の感じが物凄く引き立てられるんですよね。それが物凄く好き。逆にコヤシゲには息多めに歌ってくれたら良いなと思います。ちょっと大きめの音量で聞くとぞわぞわっとするくらい生々しい声が音源にはあってそれが良さだと思っているので。その良さを生かしてくれたら物凄く嬉しい。その感じが「彼女の誕生日に指輪を買う」という曲のリアリティさをより一層引き出している気がします。

あと歌詞が物凄くいじらしくて可愛いんですよね。1つ1つが理性だったり感情だったり知性だったり色々な人の側面を出していて、その全てが「彼女が好き」という方向に向いてるのが凄く可愛い。それを「アリバイ」という言葉を用いて表現しているのが物凄く秀逸だなぁと思います。そして「お誕生日おめでとう」という内容が今回の15周年と合っているんじゃないかなと思ったりするので。

 

ガムシャラ Cha Cha Cha

お手手を叩いて歌っておくれ。色々な人を応援しておくれ。背中を押してくれ。物凄く個人的な欲望だけれど私は彼らに「あきらめないで!」と言ってほしい。なぜなら頑張れと言っている彼らは物凄くカッコいいので。

そして、私はこの曲、日々頑張っているお姉さん達への応援歌だと思うんですよね。日々頑張ることがしんどいことも大変なことも理解しているからこそ言っているのがわかる歌詞が毎日頑張っているお姉さん達への応援歌な気がしてならないんですよね。その中でも「今日からつながる未来だけ 信じていたいよ 夢はかなう」。「信じていたいよ」という切実な願いが物凄く好きで好きで仕方がないんですよね。それは彼らが頑張っているからこその声なんだろうなぁと思えるからなんですが。そういう彼らが凄い好き。

あとは物凄く現実的な悩みと具体的な解決方法を出しているところが好きです。あのリアリティの塊みたいな内容が凄い良い。そしてそれを凄いポップな曲なのにファンキーな曲名なのに内容が結構ヘビーであるところが好き。「逃げないで 逃げないで」「負けないで 負けないで」。多分今頑張っている人には言っちゃいけない言葉として言われがちなんだけれども、なんか彼らだからこそ物凄く説得力があってなんか明日も頑張ろうと思える。様々な要素を含みながらカラフルにまとめ上げるのが最高。なんであんなにキラキラで素敵なんだろうとよく思います。そういうところが彼らの物凄くカッコいいところで魅力だと思っているので。

そしてこの曲をこのポップな曲調でキュートな踊りでやってくれたらまたたまらないですね。可愛く応援してくれたら良いなと。頑張れって言ってくれるのが可愛いってある意味天才だなと。そういうリアリティ溢れる内容を愛らしく表現するのは本当に上手くて最高だな彼らの強みだなと思っています。いつまでもキュートでポップな彼らがみたいので。野外で綺麗に晴れた空でキラッキラときゅるんきゅるんと踊ってくれる彼らが物凄く可愛いと思います。

 

TRAVeLiNG

彼女はどこにいるのかな、会えたらいいな、会いたいな‼そんなわけのわからない三段論法を完成させるような強引さと無邪気さがこの曲には詰まっている気がします。ポップで可愛くて夢があってワクワクして。そんな恋の素敵な部分を旅行と掛け合わせているのが凄い良いなと思う曲で大好きです。あの旅行の胸の高鳴りは恋のときめきと似ているわ‼確かに‼あの楽しみしかない感じな‼うん、すっごい好き。無茶苦茶好き。

そしてそれを歌う彼らが物凄く素敵。あの曲の可愛さに負けないぐらいキュートなNEWSさんって凄いなと思いますね。本当にTRAVeLiNGとNEWS、可愛くて仕方がない。まさに可愛さの塊。キラキラの塊。恋を具現化したらこんな感じになりました‼というあの感じ。それはアイドルとかそういうものを取っ払っても彼らのこの歌声の可愛さは本物なんですよね。その上で取っ払ったそのアイドルというものが更に素敵にみせているのが本当に良いなと思います。

なんか濃縮100%じゃすまないよ‼120%だよ‼みたいなプラスの感情の塊が物凄く可愛くて聴いてて楽しい気持ちになっていく。

世界をグルグルと、ぴょんぴょんと飛び回るけれどもなかなかあの子には逢えなくて。どこかでふっとすれ違ってその後に「あれ?」と気付くであろうようなあの子に思いを馳せているのが可愛くて。ずっと馳せていてほしいとすら思ってしまう。どこですれ違うのかな、表参道かな。意外と近場で出会いそうな感じがあるけれどそれまでの過程も恋の醍醐味であって旅行の魅力なので。そういうくるくるとした愛をみせてください。そんな可愛い感情を味の素で全身を使って表現してください。

逢いたくて逢えなくてでもようやく逢えたんだよね⁉みたいな感覚がコンサートという場所にはあるから。そしていつかはあの子と一緒に旅に出られたら最高なのではないかなぁと思います。なぜなら「あの子」ことをファンの子と言うのが彼らだから‼そういう色々な含みを持たせて歌ってほしいなと。

 

 

 

アニバーサリーコンサートというものは何を歌うのか予想がつくようでつかなくて。何を振り返れば良いのかわかるけれどわからなくて。でもそんな過程が物凄く楽しいんですよね。彼らが歩んできた道のりが、自分が見てきた姿が色々な感情と共に一気に溢れ出る。沢山の思い出がキラキラとした姿で浮かび上がるそんな感覚が大好きです。

そしてきっとこれから数年間このコンサートは未来の彼らのファンの入門書となるから。彼らの素敵なところを思いっきり詰め込んだ沢山の人が「あ、知ってる‼」と楽しくなるようなものになると思うから。だから私はアニバーサリーコンサートが大好きです。初めての人も沢山知っている人も皆等しく幸せになれるお祭りだから。

それをどんなものになるんだろう、どんな姿がみられるんだろうと思えるのはこの限られた時間しかない。だから大切にワクワクできたら良いなと願ってやみません。そして皆が味スタでも別のところでも沢山沢山笑顔になれますように。