ダイラタンシーはテストに出ます

参謀とかブレインとか言われる人が好きな人がだらだらしゃべっています。

「勉強ができる」と「頭が良い」

こんばんは、佐藤です。戻ってきてしまいました。己の意思の弱さにビックリです。しかもこの話に固有名詞がほぼほぼ出てないという。100%自己満足な話です。

 

アイドル以外にも色々な所に手を伸ばしているのですが、「青の祓魔師」という漫画の台詞で「人間は3つの欲に生かされている。それは性欲・物欲そして『知識欲』だ」というものがありまして。この言葉にとてつもない衝撃を受けて。うわぁ!!すげぇ!!みたいな。メフィストさん*1天才!!頭良過ぎ!!みたいな。そう思ってしまったのは私が知識欲の塊のような人間だからです。「誰か」が作り出す「何か」がとても好きでそれらを知ることを何ともかえがたい幸福としています。その知識欲は「アイドル」という媒体を通して様々な世界をみていることからもうかがえ知れます。

 

話はうって変わって、もう春キャンプも終盤に差し掛かりましたね。プロ野球の話です。春キャンプというのは普段練習している本拠地とは異なる環境に1ヶ月程度滞在し様々な練習を行い、3月下旬から始まる公式戦に向けて個人の調整やチーム全体の調子を整えていくものです。その際、多くのチームは九州や沖縄などの日本の暖かい地域で練習することが多いのですが今回日本ハムファイターズはアメリカのアリゾナ州でキャンプを行いました。何故、時差もあり費用のかかるアメリカをキャンプ地に選んだのか。1野球好きとして不思議でなりませんでした。しかし、多くのメジャーリーグのスカウトマンが練習場所に足を運んだと聞き納得し、感動すらしそうになりました。

彼らが今後メジャーリーグに挑戦する際、一度相手側とコンタクトをとった経験があるということは交渉がうまくいくと考えられます。就活で言うインターンOB訪問のようなものではないでしょうか。これは選手側、球団側に双方にとってメリットのある話です。選手はメジャー挑戦への足掛かりとなり、球団は選手を売り込みやすくなる。球団は選手が他球団、特に海外の球団に移籍する際に移籍金として報酬を手に入れることができます。ご存知の通り、今日本ハムには大谷翔平という投手としても打者としてもトップクラスの実力を持ち、伸びしろがまだまだある選手がいます。今回の春キャンプは彼を始めとする選手達の未来を考えたものであり、その決断をした球団の方達に尊敬の念しかありません。そしてただ単純に「球団、めっちゃ頭良いな…。」と思ってしまったのです。そんなことや色々な話が重なって「勉強ができる」と「頭が良い」って似ているようで異なるよな…と思い始めて。Twitterで延々と呟いていたものをまとめてみました。主観がかなり占めているので「こういう人もいるんだな」と思って読んで頂ければ幸いです。

 


人をこうやって区別したり、差別化するのは多分ものすごく失礼で。その人はその人でそういうものでわけてはいけないというのは重々の承知でこの話をします。


個人的に「勉強ができる人」と「頭が良い人」というものが異なると思っていて。じゃあ、勉強ができる人は頭が良いわけではないのか。それは頭の良い人の多くが勉強ができる人なのであって、勉強ができる人が必ずしも頭が良いわけではないということです。

実際全国模試一位とか偏差値70以上とかに囲まれて生活しているのですが後先考えて行動する人は少ないし、己の欲望に忠実な人が多いように思われます。勉強ができるからって好き勝手していいわけじゃないんだからな!!巻き込まれる周りの気持ちも考えてくれよ(現場からの悲痛な叫び)!!


で、結局「勉強ができる」と「頭が良い」何が違うのか。例え話で説明していきたいと思います。

 

料理をするときに必要なものは「食材」と「それらを調理する人」です。そして知識は「食材」、我々は「調理する人」です。そしてそれらの食材を使ってその人が作った料理はその人の「世界」ではないかと思っています。

そして頭の良さというものは一つの食材でどれほどのレシピを思いつくかということで、勉強ができるということはどれほど食材を持っているかということだと思っています。

 

その上で「勉強ができるけど頭が良くない人」は多数の食材を持ちながらその食材を焼くだけ、煮るだけの人です。コロッケの材料であるジャガイモと人参と玉ねぎがあった時、温野菜を作ることしか思いつかない人です。

「頭が良いのに勉強ができない人」はそれらの食材が少ない人です。けれど彼らは卵一つで何十種類もの料理を作り出します。茹で卵や目玉焼きだけでなく、ポーチドエッグや温泉卵、卵の天ぷらまで。でも使う食材は少ない。

 

では「勉強」というものはなんなのか。それらの食材を売っている今現在一番大きなスーパーです。そのスーパーは様々な種類の食材があって。だからこそ何か一つその人の得意な分野がある。それが勉強の良い所です。ではその「勉強」というスーパーがダメな人がいるのか。それはその勉強というスーパーの食材が豊富過ぎるからです。どこから手をつければいいのか分からない。じゃあ、他の方法で知識を手に入れれば良いじゃないか。確かにその通りです。読書だったり、実際に体験したりすることで知識を得られます。けれどそれらで得られる知識には偏りがあって、その量も勉強に比べれば少ないのです。そしてそもそもそれらの方法の数が無い。それが今の現状です。


また、今現在世の中で最も多く使われているモノサシは非情にも「どれだけレシピを編み出せるか」ではなく「どれだけ食材を持っているか」です。それは紛れもない事実であり、現実です。何故か。その理由は簡単です。レシピは美味しいのか、簡単なのか、長持ちするのか様々な観点がありその評価は人それぞれ異なるため簡単に計ることができないからです。しかし食材の数は簡単に数えることができる。だから知識を多く持っている人、つまり勉強というスーパーをよく使っている人が優位に立つのです。また、0歳代後半から20歳代前半まで頭の良さが発揮される場は「勉強というスーパーで手に入れた食材を使って指定された料理を作れるか」ということが多いです。それは「頭が良いのに勉強ができない人」の頭の良さを発揮することができません。

 

その上で「頭の良い人」を見つけ出し、「勉強」という方法ではないやり方でその人の頭の良さを生かすジャニーズ事務所という組織は素晴らしいなと子供ながらに思ってしまいます。


頭の良い人の世界はそうでない人の世界よりももっとキラキラしてて。無限の可能性を秘めているものなのではないかと思っています。そして、知識というものはその自分の世界をさらに輝かせるものであり、そのキラキラを他人に伝える手段ではないでしょうか。だから彼らは見た目の容姿だけでなく中身もキラキラしているのです。だからこそもともとキラキラしている彼らの世界をさらに輝かせて欲しいし、そのキラキラを教えて欲しい。「知識欲」にまみれた私はそう思ってしまうのです。

だから私は「頭が良いけど勉強ができない人」を見る度にこの人に「知識」をという新たな食材を渡したい!!と思ってしまいます。だって気になりません?卵一個で何十種類もの料理を作れる人にトマトを渡したら「卵とトマトの炒め物」とか「トマトソースオムレツ」とか作ってくれる可能性があるんです。そしてそういう人は我々の考えの斜め上を行ってくれる。その人の卵一個で何でも作れる才能を他の食材でもいかして欲しいって思っちゃうんです。その時に「勉強」はその食材を手に入れる最も簡単な方法であり、種類が豊富なものなのです。

 

彼らのみる世界は多分、他の人達の何倍も何十倍もキラキラしています。そして彼らがつくり上げるキラキラはさらに輝いている。そんな彼らのキラキラが我々の手元に届く手段は幸運にも多数あって。コンサートの演出であったり、雑誌の連載であったり、ラジオでの何気ない一言。そういう様々な手段で我々の元に届けられるそれらがもし彼らの世界のキラキラをうまく表していないとしたら。こんなに残念なことはありません。だからこそ、彼らには「知識」を手に入れて欲しい。そして我々の手元に届けて欲しい。そう願ってやまないのです。そしてそのキラキラで彼ら自身をさらに輝かせてくれたら。こんなに嬉しいことはありません。

 

「勉強」というものは確かに面倒で辛くてまどろっこしいものです。けれども、そこで手に入れた知識は確実に自分の世界を輝かせるものとなります。彼らのように「勉強」という方法以外の手段を教えてくれる誰かがいない私は残念ながら「知識」を手に入れるためにも世の中のモノサシを越えるためにも勉強という手段で手に入れられる食材で自分の料理を作らないといけません。だから勉強をしなきゃいけないんだな!!くっそう!!

 

という訳で学年末考査2週間前の私は自分で自分の首を絞めるのでした。ははっ。

 

*1:この台詞を言ったキャラクター。